訪問看護に花は咲く21

k1今回ご紹介するのは、Iさんご夫婦です。
最初は、20年程前から入退院を繰り返されている奥様の訪問看護に入っていました。奥様の代わりに家事全般をしてこられたIさんは、とても穏やかでいつもニコニコと笑顔で迎えてくださっています。

 昔は構造美術をされており、帯の図案家であったIさん。警察犬のシェパードも飼われていたことがあり、その頃からのかかわりのある方に、今でも慕われておられます。来客も多く、いつも「みんなええ人ばっかりで、よーしてくれはるんや。」とおっしゃいます。奥様の弟様も毎週土曜日に買い物のお手伝いに来てくださっています。
そんなIさんが転倒されたことをきっかけに動けなくなり、病状観察と入浴介助の目的で訪問看護が開始になりました。そのため、奥様が少しずつ気をつけながら何とか家事をされるようになっています。
お互いを思いやり、助け合いながら生活をされるようになり、Iさんも家事を少しずつされるまでに回復されています。

 お風呂の中では戦争中のことをよくお話してくださり、少年兵のことを思い出しては涙ぐまれています。繊細で心優しいIさんと朗らかでお話し好きな奥様に私たちの方が癒されほっこりした暖かい気持ちになるのです。
 お互いを支え合いながら前向きに過ごされているIさんご夫婦。
これからも仲良く自宅で穏やかに過ごして頂ける様に、少しでもお手伝いできればと思っています。