訪問看護に花は咲く4

35-1今回は、西賀茂にお住まいのOさん。Oさんはなんと103歳です。今年、脳梗塞を発症され、食事も食べにくくなり、最期は自宅で過ごしたいと退院されました。しかし、住み慣れた自宅、娘さんの献身的な介護もあって、自宅に戻ってからは食事が進むようになり、徐々に活気も出て、ベッド上で座れるようにもなりました。
Oさん宅は、娘さんと息子さんの3人暮らし。息子さんも脳梗塞後で麻痺があり、食事やベッドの横にあるトイレを使用するのも介助が必要です。娘さんは、お母さんと弟さんの二人を一人で介護している状況です。私たち訪問看護では、週2回排便援助に入らせていただいていますが、娘さんもお手伝いをしてくださり、その際、「あっち向いて~」などの言葉に即興で節をつけ、歌ってくださいます。娘さんの歌を聞きながら本当に穏やかな時間の中での援助、訪問の度にこちらが癒されます。
日々の介護は本当に大変だと思います。その中でも、介護を少しでも楽しくされている娘さんの姿をみて、大変な中でも「介護を楽しむ」というものを感じました。私たちも療養者さんや介護している方を、癒せるような存在になりたいと思います。

*Oさんは要介護度5 訪問診療1回/2週 訪問看護2回/週 訪問入浴1回/週 訪問介護2回/日を介護保険で受けておられます。