訪問看護に花は咲く32

20160301先日、認知症による行方不明者捜索のための徘徊模擬訓練に参加しました。
行方不明者が出たとの想定でいなくなった方の写真が配布され、グループで地域を捜索し見かけたら声掛けをするといったものでした。

声掛けのポイントはびっくりされないように、○○さんですか、これからどこへ行かれるんですか、よかったら一緒に行きましょうか、○○さんが外出なさったことをご家族の方はご存知ですか、などと前もって皆で学習しましたがいざ本番となるとぎこちなくなります。また写真を渡されていたのですが、面識のない方だったので、本当にこの方かな?とわかりにくかったりしました。

認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続けるためには顔見知りのご近所の人の存在が非常に重要です。認知症であることをあまりご近所の方には言いにくいかもしれませんが事情を話しておくと居場所を伝えてくれたり、一緒に連れて帰ってくれたり協力して頂けるかもしれません。

認知症の人が外へ出て歩き続けたり交通機関を利用するなどして遠方まで行ってしまい行方が分からなくなるケースが増えています。これらを未然に防ぐためにはご近所づきあいが大切だなあと思いました。