訪問看護に花は咲く36

201608-d今回ご紹介するのは、北区にお住まいのAさん96歳です。ご主人を25歳の時に亡くされ現在1人暮らしです。当時は3歳と1歳に満たないお子様が2人おられ、どうやって暮らして行こうか途方にくれたそうです。そこでAさんは大学に行き、大学院まで進まれ臨床心理士の資格を取られました。そして、90歳まで臨床心理士として働いて来られました。お子様も大学まで進まれ一人はお医者様をしておられます。当時を振り返ってみると「必死で頑張った、母も居てくれたのでここまで来られたのよ」と言われていました。

元来明るく前向きなAさんから愚痴は聞いたことはありません。訪問するといつも笑顔で迎えて下さいます。ここまで頑張ってこられたお話を聴くと頭が下がる思いです。時々、Aさんに悩みを聞いて貰う事があります。最近、認知症も出てきており同じ事ばかり話されますが、一生懸命アドバイスして下さいます。Aさんのお話を聞いて、子育ても介護も誰かの支援が必要なのだと思いました。これからもご利用者様、ご家族様の信頼関係を大切にして支援して行こうと思っています。