寄り添うこと・・・(38)

介護保険が改悪されたら・・。この不安を一人一人の利用者さんに寄り添って考えてみました。

Aさんは91歳 男性。奥様を亡くされて子供さんが住む現在の地に引っ越してきました。要介護2の認定。介護サービス負担割合は2割です。

大きな病気もあり大学病院に通っています。彼の生活は視力障害のために自宅内の生活が何とか送れていますが、電話を掛けたり、調理をしたりはできません。それでも「自分の事は自分でしないとできなくなってしまう」という強い思いがあり最低限のサービスで頑張っていました。週3日の訪問介護による買い物支援、調理、掃除、いわゆる

「生活援助」と週1回の通所リハビリ(デイケア)を利用していました。夏の暑さの為か外出もままならなくなり、リハビリにも参加できなくなりました。その時期から通所介護(デイサービス)を週1回増やしました。お陰で現在は活気を取り戻し表情もしっかりしてきました。国が要介護2までを軽度者とみなし、デイサービスを介護保険から外したり、訪問介護の「生活援助」が保険から外されたら彼の生活はたちまち立ち行かなくなります。

介護だけではありません医療保険も改悪メニューが準備されています。立ち尽くすだけでは利用者さんは守れません。私にできる事はチラシをもって、署名用紙をもって「改悪反対署名」を集めることで利用者さんに寄り添い続けたいと思います。