訪問看護に花は咲く40

今年のお正月は暖かくてとても過ごしやすかったのですが、1月半ばから雪がよく降るようになり、寒さが厳しくなってきています。そんな中、毎日バイクに乗り利用者様のもとへ訪問しています。

今回ご紹介するのは、北区にお住いのAさん70歳代です。2年前に病気で入院してから、一時期は生命の危機があり、生死を彷徨われていたそうです。しかし、Aさんの病気に打ち勝つ力と、ご家族の献身的で諦めない思いが強く、主治医にまで「奇跡的な回復」といわれるまでに状態が安定し、腸瘻から栄養を補いながら8カ月後に、家に帰ることができました。

入院されるまではとても元気で、町内の行事にリーダーとなって参加されたり、手先も器用で、お正月には施設の門松も手作りされるなど、周りからもとても頼りにされる存在です。退院されてからは、奥様と2人3脚で、少しずつ経口から食事も入るようになり、リハビリも頑張り、8か月後には、腸瘻も抜去され座る時間も長くなるなど回復されてきています。

元気になって歩けるようになったら、好きな釣りに行ったり、スキーをしたりとやりたいことがたくさんあると話して下さいます。穏やかで優しいAさんと、明るくて周りのものも元気にしてくれる奥様、とても仲のよいご夫婦です。そして、2人の子供さんもよく様子を見に来られており、家族の絆も強いと感じます。

訪問時は看護師としていろいろケアやアドバイスなどさせて頂いていますが、反対にご夫婦から得ることも多く、訪問に行くのが楽しみになっています。これからも、少しずつ身体が回復され、やりたいことが実現できるようにサポートできたらいいなと思っています。