訪問看護に花は咲く44

まるで夏を思わせるような陽気が続いていますね。
訪問看護では4月にスタッフ1名の復帰があり、10名で毎日元気よく頑張っています。

今回のブログでは、「私が看護をして気付いたこと」を、お話しようと思います。
今年で看護師になって約7年が経ちます。
訪問看護師としては2年目で、まだまだ新米です。
2年前、育児休暇があと少しで終わる頃に当時の師長から「訪問看護にいってみないか?」と声をかけていただきました。病棟勤めだった私にとっては、在宅での看護はまさに「未知の世界」。さらに経験が浅いこともあり、不安しかありませんでした。

そして、訪問看護師として働き始め、私の不安は的中しました。
利用者様とのコミュニケーションの難しさから始まり、さらに介護者であるご家族様との関わり方。言葉遣いや振る舞いなどご指摘をいただくこともあり、病棟で学んだ看護だけでは通用しないことを痛感しました。
そんな中で他のスタッフを見渡したとき、1番印象に残ったのが「みんな楽しそう」だったことです。とても自然体だったのです。
みんな看護師として必要不可欠な病状観察の視点を持ち、その上で普段と変わらない笑顔で利用者様に接していました。
ある利用者様は「病気のことも気になるけど、こうやって話聞いてもろて顔を見せに来てくれるだけで嬉しいんや」と言われていたことがありました。
病気のことばかりに気を取られがちだった私にとって、肩の力が抜けた瞬間でした。
病院では治療がメインであることもあり「こんな所もう来たない」といわれる方も多いので、利用者様にそう言っていただける訪問看護って実はとっても魅力的な職業なんじゃない?と、そのとき初めて思いました。
そして、試行錯誤しながらも仕事を続け思うことは、全ての事例が看護の教科書どおりにいくわけではないということです。時には辛いこともありますが、今ではすっかり訪問看護の楽しさや喜びを感じています。「また来てや」と言ってもらえる喜びを噛み締めながらこれからも頑張って行こうと思います。