訪問看護に花は咲く53

私たち訪問看護師は「病気や障害があっても住み慣れた地域や自宅で過ごしたい」という方たちのお宅に訪問し、体調管理や日常生活のお手伝いをしています。
以前に比べると、この数年で感じる変化があります。それは「男性介護者」が増えたことです。介護保険制度が始まる前は「介護は嫁や娘など女性が担う」というご家庭が多かったと思いますが、今は「親御さんを介護する息子さん」「奥様を介護するご主人」が介護を担っておられるケースが増えていると感じます。

介護をしながら、仕事、食事や洗濯などもしなければならないという状況を想像すると本当に頭が下がります。皆さん、どうやって気分転換をしておられるのでしょうか。デパートに買い物に行く、競馬に行く…などストレスの発散方法は人それぞれ。訪問の際に困っている事がないかお話を伺っていますが、なかなか問題解決に結びつかないことも多く申し訳なく思います。「男性介護者の会」もあり、参加しているという方にお話を伺うと、「そういうことってあるよね」という話で盛り上がり、悩みは皆同じなんだと思ったそうです。

総合ケアステーションでもお花見や紅葉狩りなどのイベントのときに参加して下さった方々が交流できるよう取り組んでいます。「家族会」と言うと敷居が高く感じるかもしれませんが、季節の行事を利用し、交流の機会にしていただければ嬉しく思います。男性介護者の皆様!お待ちしています!