寄り添うこと・・・(59)

外に出ないと低栄養に?

葵会総合ケアステーション
ケアマネジャー:渡邉 泰三

厚生労働省は9月11日、2017年の「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。引きこもりがちで週に1度も外出しない65歳以上の男性は、外へ出ている人と比較して低栄養に陥りやすい傾向にあることが分かったと報告されている。
調査は昨年11月に全国で無作為抽出した5149世帯を対象に実施。このうち3076世帯(男女総数7000人弱)の回答を集計している。
外出と低栄養の関係性をみると、「週に1度は外出する」と答えた男性の低栄養の割合は11.5%。「外出しない」と答えた男性は28.6%と大きな差があった。女性の場合、両者のパーセンテージに大きな差はみられなかった。
こうした性差について厚労省の担当者は、「男性は外出の有無が運動や社会参加の有無に直結しており、それが栄養状態に関わっている可能性がある」と指摘。「一方、女性はあまり外出していなくても家事などで体を動かしていることが多く、それがいい影響をもたらすのではないか」とみている。また、男女とも身体を動かす時間が長いほうがたんぱく質の摂取量が多く、筋肉量も多いとの結果も出ている。
個人的な感想としては、“運動する→食事がうまい”、“外出する→食事がうまい”、“結果として筋力維持→まだまだ運動できる・外出できる”という当然であり、シンプルなことを改めて大切にしなければと感じました。ケアマネジャーとして、このシンプルな好循環をご利用者自身が前向きに作り出そうとすることを期待しながら支援していきたいと思います。
運動の秋、食欲の秋、紅葉は少し先ですが、今から楽しい外出を計画してみてはいかがですか?

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※参考文献
ケアマネタイムス
厚生労働省ホームページ 平成29年「国民健康・栄養調査」の結果