寄り添うこと・・・(60)

とうとう40歳と10か月が過ぎ、私事で恥ずかしい話ですが脳の衰えを感じるようになりました。脳だけでなく、肌も身体などいたるところに…。世間ではアンチエイジングという言葉もよく耳にするようになりましたが、生き生き若返りということに諦めを感じている自分が、ある文庫本を目にし、とても印象付けられた事を皆さんにも紹介したいと思います。

脳の作業領域を机にたとえて、その机が小さくなることを老化と言っています。小さな机では、ノートを広げても作業が進まず、計算速度も落ちて、そもそも作業する気すら湧いてきません。この作業机の上で様々な情報を処理する働きが脳にはあり、それが前頭葉にある前頭前野という場所だそうです。つまり、脳の衰えというのは、考える、衝動的な気持ちや行動を我慢する、人との対話、新しい事を記憶する、昔を思い出すなどの働きをしている前頭前野の働きが衰えているといえます。その要因としては、歳をとるということだけではなく、社会活動に積極的に参加しなくなる、運動量の低下が大きな要因ともいえます。もっと率直に言えば「衰えるのは…使わないから」。私はこの言葉に目から鱗のような気持ちになり、『なるほど』と私の心にグッと入ってきました。因みに、何をしているときに前頭前野が使われるのかというと、「かんたんな計算」と「音読」と「他人とかかわり合っている」ときだそうです。また、歩行や運動、体操など加えると更に効果がアップ。一方で、テレビやインターネットに触れているときは、ほとんど脳は使われていないそうです。私自身、脳の衰えをストップさせるために、計算、音読、交流…どれも苦手意識がありますが、日頃から積極的に使って歯止めをかけようという気持ちになっています。皆さんもとりあえず身近な人と、いつもより少し長めの会話から始めてみませんか?

さあ、一緒にレッツ・アンチエイジング!