寄り添うこと・・・(84)

「STOP介護崩壊」介護保険制度の改善を求めます

2000年4月に介護保険制度が導入されてから20年が経ち、要介護認定者数は当時の約2.6倍まで増えました。そして3年に1回の改定の度に、利用者にかかる負担が増えています。主な内容は、

  • ・施設や通所サービスの居住費、食費が利用者の自己負担に
  • ・介護職員処遇改善加算の開始⇒利用者にも負担
  • ・一定水準以上の所得がある被保険者の自己負担を2割に引き上げ(2017年には3割負担まで引き上げ)
  • ・要支援1、2を対象とした「予防訪問介護と予防通所介護」を日常生活支援総合事業へ移行
  • ・負担限度額(特定入所者介護サービス費)確定の合計所得金額に非課税年金(遺族年金や障害年金等)も含まれるように
  • ・特別養護老人ホーム入所受け入れは原則として要介護3以上に

介護保険の費用が20年間で3倍にまで膨れ上がっていることから、制度を持続可能にしていくための財源確保に、給付削減・負担増を強いているのです。これでは本末転倒です。さらに、改正省令により、総合事業の対象者を要介護認定者に拡大する等が実施可能となりました。
介護保険制度改正は、決まったら納得できなくても従うしかない…
決してそうではありません。利用者、介護の現場からの意見を発信していくことが必要です。現在、次期介護報酬改定の審議が開始されています。これ以上の改悪を許さないため、いっそう高まっていく介護需要に応えていくためにも、介護保険制度の抜本的な改善は不可欠です。今秋から取り組んでいる、介護保険制度の抜本改善を求める請願署名に協力をよろしくお願いします。