訪問看護に花は咲く92

4月より葵会総合ケアステーションで、訪問看護師として働いています。
准看護師として整形外科で約25年経験を積み重ね、在宅医療で働きたいと思い、通信に進学し、正看護師免許を取得しました。念願の訪問看護師、毎日緊張して訪問しています。

 今年は桜が咲いた時期が3月の下旬のため、4月には葉ザクラになり、5月に入り緑が美しく感じる季節に入っています。

 私ごとですが、去年は季節を感じられない出来事がありました。
去年の6月に主人が脳腫瘍、悪性リンパ腫で化学療法、放射線療法を受け、入退院を5回繰り返し去年の12月に退院しました。
去年の6月は、脳腫瘍があるため夜間に呼吸が止まり、入院先から延命治療を受けることで夜間に何度も連絡が入り、私は不眠の日々が続いたことを覚えています。悪性リンパ腫の診断で治療が始まり、入院して3ヶ月がたち、長期の治療のため、病院側より一度退院して治療を受けるように言われましたが、車椅子生活だったため、退院してすぐに在宅生活ができる状況ではありませんでした。少しの間でも家に帰りたいと言った主人の意見を尊重して家に帰るように考えました。その時期に介護保険を申請し、最低限家で生活ができるように息子達に相談して必要な物品を考え、同時に紫竹包括支援センターに相談に乗っていただき、福祉用具を準備して無事に在宅生活が送れることができました。主人を介護しながら安心して生活ができるかという不安もあり、相談に乗っていただいたことに感謝しています。
介護をする家族の気持ちがよくわかり、それとともに命の大切さを感じた一年でした。
今年は主人とリハビリを兼ねて家の近くを散歩し、季節を感じながら過ごしています。