寄り添うこと・・・(92)

生活保護というセーフティーネットについて

コロナ禍の打撃が低所得層ほど大きく影響を受けているのはTVのニュースなどでご存じの方も多いと思います。改めてご紹介すると、コロナウイルスに感染する割合も貧困世帯は富裕世帯に比べて5倍、死亡率も4倍ほど高いそうです。その実態は低賃金労働者の多くはパンデミック下でも対面の仕事に従事することが多いこと、貧困地区は人口密度が高い場合が多いこと、貯金が少なく労働時間を減らす事ができないことなどが考えられます。また、賃金の減少に関して、就労年収が1割以上低下した割合は800~1000万の世帯は9.3%ですが、200万未満の世帯は23.5%にも及ぶと、ニッセイ基礎研究所の調査でも明らかになりました。
もともと余裕のない生活にこのような追い打ちを受けると、食費や被服費・光熱費・医療費・教育費などの最低限度必要な出費すらも削らざる負えない状況に陥ります。苦しい思いをされている方、そうでない方に対しても、生活保護というセーフティーネットを少しでも多くの人に正しく理解してもらえるよう私たちは働きかけたいと考えます。
厚生労働省ホームページ上の生活保護の記事とURLを掲載いたしますのでご覧ください。

生活保護の申請について、よくある誤解
(詳しくは生活保護制度をご覧ください)

  • ○ 扶養義務者の扶養は保護に優先しますが、例えば、同居していない親族に相談してからでないと申請できない、ということはありません。
  • ○ 住むところがない人でも申請できます。
    ・まずは現在いる場所のお近くの福祉事務所へご相談ください。
    ・例えば、施設に入ることに同意することが申請の条件ということはありません。
  • ○ 持ち家がある人でも申請できます。
    ・利用しうる資産を活用することは保護の要件ですが、居住用の持ち家については、保有が認められる場合があります。まずはご相談ください。
  • ○ 必要な書類が揃っていなくても申請は出来ます。福祉事務所にご相談ください。

厚生労働省ホームページより引用

※私たちは北区食糧支援プロジェクトを応援しています