訪問看護に花は咲く94

少し前のことです。腰を痛めて動けなくなりました。
立ち上がれない、歩けない、寝返りもうてない…
湿布も鎮痛剤も効かない状態で、家族が診察に連れて行ってくれ、歩けないので車いすを借りました。
最近はどこの入り口にもある手指消毒液。
消毒をしようと手を伸ばしますが、どんなに手を伸ばしても届きません。
台に固定されているので引き寄せることもできません。
別の入り口にあったのは足踏み式の消毒液でした。
家族がいたので踏んでもらいなんとか消毒できました

診察が終わり会計を待つ間、私は密を避けるため遠く離れたところで待っていました。
休み明けということもあり混んでいます。
そのうちトイレに行きたくなり、自走して車いす用のトイレへ。
中に入り戸を閉めようとすると、車いすがトイレの中に入りきらず戸が閉まりません。
車いすを奥に入れてもダメ。
便座に移り車いすを畳んでやっと戸が閉まりました。
しかし鍵を閉めようとするとまた立ち上がらなくてはなりません。
ここまでで腰痛が強くなっており、鍵をかける気力はありません。
「誰も来ませんように」と願いながら用を足しました。

入口の消毒液にしても、車いす用トイレにしても、本当に万人が使えるものになっているか、不自由な思いをして改めて考えさせられました。