寄り添うこと・・・(105)

7月10日の参議院選挙の世論調査では、有権者が憲法改正をすぐに求めておらず、実際は「わからない」との意見がこれまでより多数であったといいます。

「日本国憲法に自衛隊を明記する」ことは、本当に必要でしょうか。
私たちは日々の業務の中で、人権や制度の教育を受けています。なぜ日本で戦争が起きたのか、なぜ日本国憲法が制定され77年間一度も改憲されることなく続いているのか。歴史を学びながら、そこには常に人権を守る憲法が息づいていたことを知り、憲法改悪を許さない全国署名に取り組んでいます。

署名活動の中で、ロシア軍がウクライナに侵略したように、日本が他国からの侵攻を受けるかも、戦争に巻き込まれるかも、と渦巻く不安の中で憲法改正への賛成意見もあります。誰しも決して戦争を望んではいません。でも、改憲されればいつか戦争は起きると思います。

政府は次第に他国との調和を図ろうと、世界の動きに沿って対応せざるを得なくなり戦争を合理化する人たちが現れると思います。戦争に吞み込まれ、「知らない間に戦争が始まっていた…」という戦争体験者の声がとても重くのしかかります。

自衛隊明記、憲法改憲は反対です。沖縄の地上戦、広島・長崎への原爆を体験した日本だからこそ世界に声をあげなければならないと思います。戦争という人権侵害を侵した過ちを償い、二度と戦争はしない、戦力を持たないとする日本国憲法は時代遅れでなく、揺ぎなく語り継がれるべきものだと思います。