寄り添うこと・・・(111)

「介護保険制度の改善を求める請願署名」のご協力ありがとうございました‼

介護保険制度は2000年からスタートし、3年ごとに見直されています。次期2024年(第9期)の改正に向けて、2022年内にその骨格が固まり議論は本格化されていきます。これまで議論されてきた論点の主な7項目の一つ、「ケアマネジメントに関する給付の在り方」については、ケアマネジャーが作成するケアプランに対し他サービスと同様、利用者から自己負担を強いる内容のもので、署名活動や行動アピールを通じて私たちは一丸となり反対の声をあげてきました。

私たちの居宅介護支援事業所では406筆、葵会法人全体では3200筆以上の署名を集めることができました。厚生労働省は2022年12月20日に、2027年改定時の第10期計画期間で結論を出すという「先送り」を公表しました。数多くの署名が功を奏した結果です。

しかし、「先送り」という結果に過ぎず、今後も議論は続けられます。
その他先送りされた論点についても、今年の夏以降に結論が出され、2024年の介護報酬に大きく反映されてくるかもしれません。今後、運営基準や報酬単位・加算など、国の意思がより具体的に明示され、私たちはその議論を注視していく必要があります。医療での後期高齢者保険料の引き上げや、止まる気配のない物価高騰など、高齢者の負担は重くなるばかり。改正のたびに負担増や仕組みが複雑化し、高齢者とその家族が大きな影響を受けることのないよう、今後もどうか私たちと一緒に闘って下さい。よろしくお願いいたします。

今年1月24日の雪景色