寄り添うこと・・・(113)

まもなく統一地方選挙の投票日です

桜舞い散る季節となりましたが、朝晩はまだ冷え込むので体調管理に気を遣いますね。
日々の暮らしでは、電気代、食品、生活用品の物価高騰がとどまる事なく進み、春の陽気のような温かい気持ちで過ごすことがなかなかできない毎日です。
そんな中ですが、私たちの暮らしに直結する統一地方選挙の投票日がいよいよ4月9日に迫っています。暮らす都道府県や市によって、医療や教育、介護の負担にここまで差があるのかと思います。北陸新幹線京都延伸計画、北山エリア・植物園整備計画を市民は本当に望んでいるのでしょうか。財政危機を煽って、民間保育園の補助金をカット、敬老乗車証の改悪を強行しましたが、実質は102億円の黒字となっています。
この間強行した市民の負担増の施策は全て撤回し、命と暮らしを守ってくれる府政、市政を望みます。

寄り添うこと・・・(112)

民医連の介護福祉の理念

医療の現場にいた私、自宅での入浴介助や往診(運転や集金)、中断の患者さんの訪問等、在宅で療養する際の様々な支援に関わってきました。
ケアマネジャーになってからの私、利用者さんの声を直接聴く仕事になりました。提供する医療や介護の現場と、利用する立場に立って見るそれは少し違う風景です。

さて「民医連の介護・福祉の理念」は2012年に策定されました。民医連綱領の改定をはさみ、3年間にわたる各事業所・職場の議論を通してつくられたものです。

私たちは、民医連綱領を実現し、日本国憲法が輝く社会をつくるために、地域に生きる利用者に寄り添い、その生活の再生と創造、継続をめざし、「3つの視点」と「5つの目標」を掲げ、共同組織とともにとりくみます。

この短い前文にぎっしりと詰まったメッセージ。何のために、誰と、どんなことを。民医連で働き続けている私の原点なのかもしれません。
3つの視点も紹介しておきます。

  1. 利用者のおかれている実態と生活要求から出発します
  2. 利用者と介護者、専門職、地域との共同のいとなみの視点をつらぬきます
  3. 利用者の生活と権利を守るために実践し、ともにたたかいます

屋久島の山と海に見とれる。
時々は日常から離れて。

寄り添うこと・・・(111)

「介護保険制度の改善を求める請願署名」のご協力ありがとうございました‼

介護保険制度は2000年からスタートし、3年ごとに見直されています。次期2024年(第9期)の改正に向けて、2022年内にその骨格が固まり議論は本格化されていきます。これまで議論されてきた論点の主な7項目の一つ、「ケアマネジメントに関する給付の在り方」については、ケアマネジャーが作成するケアプランに対し他サービスと同様、利用者から自己負担を強いる内容のもので、署名活動や行動アピールを通じて私たちは一丸となり反対の声をあげてきました。

私たちの居宅介護支援事業所では406筆、葵会法人全体では3200筆以上の署名を集めることができました。厚生労働省は2022年12月20日に、2027年改定時の第10期計画期間で結論を出すという「先送り」を公表しました。数多くの署名が功を奏した結果です。

しかし、「先送り」という結果に過ぎず、今後も議論は続けられます。
その他先送りされた論点についても、今年の夏以降に結論が出され、2024年の介護報酬に大きく反映されてくるかもしれません。今後、運営基準や報酬単位・加算など、国の意思がより具体的に明示され、私たちはその議論を注視していく必要があります。医療での後期高齢者保険料の引き上げや、止まる気配のない物価高騰など、高齢者の負担は重くなるばかり。改正のたびに負担増や仕組みが複雑化し、高齢者とその家族が大きな影響を受けることのないよう、今後もどうか私たちと一緒に闘って下さい。よろしくお願いいたします。

今年1月24日の雪景色