訪問看護に花は咲く61

私達訪問看護師は、訪問しケアを提供するだけではなく各自に役割担当があります。私は今年、「訪問看護ステーション協議会学習委員会」の担当をしています。
学習委員会は、色んな訪問看護ステーションのスタッフが月1回ペースで集まり、各グループに分かれてテーマを決めて学習を深めていき、最後の会で各グループの学びをみんなに発表します。
私のグループは、「リハビリ」について意見を出し合い、「拘縮があり痛みのある人にどんな援助をすればいいのか」を学んでいる最中です。
学習会の中で出た意見の中に、「楽しくリハビリをしてもらいたい」という思いから、「笑いヨガ」をしているという訪問看護師がいました。
楽しくなくても、無理やりに笑っているとだんだんと楽しくなり自然に笑顔になり、顔の筋肉が鍛えられ、嚥下体操にもなるそうです。
人見知りの私ですが、他の訪問看護ステーションの看護師とともに、在宅療養を支援するために必要な知識や技術、コミュニケーション能力を養うために今後も学習し続けていきたいと思います。

訪問看護に花は咲く60

 9月半ばを過ぎ、ようやく涼しい秋の空気になりました。この夏の厳しい暑さがいつまで続くのかと心配しましたが、「暑さ、寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですね。
 今回は北区にお住まいの70歳後半の「要支援」の男性のお話です。毎日ショッピングモールに出掛け、映画を観たり近くの商店街を散歩して帰ってこられます。Aさんの頼もしいパートナーは「敬老乗車証」。バスを乗り継ぎショッピングモールまで行くそうです。タクシーを使っておられたこともありましたが、「ケアマネジャーが手続きしてくれた」と喜んでおられます。「家にばかり閉じこもっていたら老ける」と言うのが口ぐせで、外出先で今の流行をリサーチし、気持ちを若く保つようにしているそうです。
 一年ほど前、外出先で転倒し左肩を打撲したことをきっかけに寝たきりに近い状態だったAさん。訪問看護師やヘルパーと一緒に近所に買い物に行けるまでに回復し、今年の9月からヘルパーの支援は卒業することになりました。
 訪問看護師は「要介護」だけでなく「要支援」の利用者にも介護予防訪問看護を行っています。Aさんのように「一人で出かけられる人に訪問看護が必要なの?」と思われるかもしれません。日々の生活は何でも自分でできていますが、定期的に受診ができて薬が飲めているか、食事や栄養がきちんと摂れているか、飲酒量が増えていないか、色々な人と交流ができているか、歩く力が衰えていないかなど専門的な視点で確認します。そして気になる事があれば主治医やケアマネジャーと相談し、Aさんがこれからも自分らしく過ごしていけるよう考え支援します。日本の健康年齢も80歳に近づいています。少しでも長い期間、元気で自立した生活を送る事を目指して頑張りましょう!

訪問看護に花は咲く59

災害看護学会に行ってきました

先月に続き、災害の話題です。
8月10~11日、神戸国際会議場で開催された「災害看護学会第20回年次集会」に参加しました。

関西でも6月18日に大阪府北部を震源とする地震、7月は大雨で避難勧告が発令されるなど、災害が身近に迫ってきています。

学会の中で「避難所のゴミを利用した生活改善の可能性を体験してみませんか?―使用済みペットボトル等の再利用方法の提案―」と言うワークショップに参加しました。
避難所では水分補給のため一人当たり3本のペットボトルが支給されます。
体育館のような規模の避難所では、約500人避難してくるそうです。
と言うことは毎日1500本ほどのペットボトルがごみとして出てくる計算です。
使用済みペットボトルが再利用されたら、ごみも減り一石二鳥です。
避難所の光景でよく目にするのは、段ボールの間仕切りです。
ペットボトルのパーテーション類は安易に形を変えられる、軽い、不要になったら解体し、別のものに再利用できます。

ワークショップでは実際に参加者みんなでラップの芯やペットボトルで、パーテーションや椅子、
簡易ハンガーかけを作成しました。

初めて会った方ばかりでしたが同じ看護職、一致団結し作業にあたり、指導員さんもびっくりの簡易テントができました。

ラップの芯やペットボトルなど、家にあるものを再利用できるので、在宅でも活用できるヒントがいっぱいでした。
災害現場で使用する日が来ないのが一番ですが、知識を持っていくことは必要だと感じました。