訪問看護に花は咲く95

低気圧不調の原因と対処法

梅雨を思わせるような長雨が続いた今年のお盆。
全国各地で甚大な被害が出ており、心よりお見舞い申し上げます。

さて、雨が降ると関節や古傷が痛んだり、頭痛、気分の落ち込みがある。また、体がだるくなったり、耳鳴りがしたりする。そんな経験をしたことはありませんか?
その症状は気圧の変化による、低気圧不調なのかもしれません。
これを書いている私自身も雨降り前に頭痛があったり、身体がだるくなったりという不調に悩まされることがあります。

低気圧不調の原因とは?

主な原因としては、気圧の変化が関係しています。気圧の変化を感じ取るのが、耳の奥にある内耳です。この内耳がセンサーのような役割をしていて、脳の中枢にある自律神経に気圧の変化を伝えます。自律神経には交感神経と副交感神経があり、特に気圧の変化が影響するのは交感神経です。この内耳センサーが敏感だと、わずかな気圧の変化でも脳に対して過剰に伝わってしまいます。この結果、頭痛、めまい、肩こり、喘息、うつ状態といった様々な不調に繋がるのです。

規則正しい生活で症状を軽減(症状への対処法)

①夜の入浴で湯船につかる。
②就寝・起床時間をなるべく一定にする。
③朝起きたら10分間の日光浴。
④必ず朝食を摂る。食事は新鮮で消化吸収の良いものをしっかりと。
⑤抗めまい薬は天気が崩れる前に。
⑥適度な運動を続ける。
⑦血流を良くし、体を冷やさないように衣類や食べ物で体温調節をする。
また、耳は自律神経に深く関わっていることから、耳のツボを刺激するように耳まわりをほぐしながらマッサージすると、内耳の血行を促して水分代謝が上がり、自律神経のバランスを整える働きもあるそうです。

いかがでしたか?思い当たる症状をお持ちの方は、一度試してみられるとよいかもしれません。対処法については低気圧不調に関わらず、健康維持に大切なことばかりなので、普段から心がけていきたいですね。

訪問看護に花は咲く94

少し前のことです。腰を痛めて動けなくなりました。
立ち上がれない、歩けない、寝返りもうてない…
湿布も鎮痛剤も効かない状態で、家族が診察に連れて行ってくれ、歩けないので車いすを借りました。
最近はどこの入り口にもある手指消毒液。
消毒をしようと手を伸ばしますが、どんなに手を伸ばしても届きません。
台に固定されているので引き寄せることもできません。
別の入り口にあったのは足踏み式の消毒液でした。
家族がいたので踏んでもらいなんとか消毒できました

診察が終わり会計を待つ間、私は密を避けるため遠く離れたところで待っていました。
休み明けということもあり混んでいます。
そのうちトイレに行きたくなり、自走して車いす用のトイレへ。
中に入り戸を閉めようとすると、車いすがトイレの中に入りきらず戸が閉まりません。
車いすを奥に入れてもダメ。
便座に移り車いすを畳んでやっと戸が閉まりました。
しかし鍵を閉めようとするとまた立ち上がらなくてはなりません。
ここまでで腰痛が強くなっており、鍵をかける気力はありません。
「誰も来ませんように」と願いながら用を足しました。

入口の消毒液にしても、車いす用トイレにしても、本当に万人が使えるものになっているか、不自由な思いをして改めて考えさせられました。

訪問看護に花は咲く93

コロナ禍の熱中症予防

昨今、気温の上昇もみられ、熱中症に注意する季節になってきました。
コロナ禍の「新しい生活様式」を守りながらの熱中症予防行動のポイントは、

  1. マスクは飛沫の拡散予防に有効で、感染対策として着用は必要です。
  2. 高温多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で十分な距離が確保できる場合には、マスクを外すようにしましょう。
  3. マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。
  4. 外出時は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけましょう。
  5. 熱中症予防のためには、エアコンを活用しましょう。一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行っていません。新型コロナウイルス対策のためには、冷房時でも窓の開放や換気扇によって換気を行う必要があります。換気により室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。
  6. 毎朝など、定時の体温測定をしておくと平熱を知ることができ、発熱に早く気付くことができます。
  7. 体調が悪いと感じた時は、無理せず静養するようにしましょう。

暑い中、マスク着用で大変ですが、新型コロナウイルスの感染対策、熱中症予防を行っていきましょう。

京都の7月といえば

京都の7月といえば祇園祭があります。今年も新型コロナウイルスの影響により、昨年と同様に山鉾巡行、神輿渡御などは中止され、縮小して行なわれます。祇園祭は疫病退散を祈願して始まったとされるが、新型コロナウイルスはその祇園祭すらも十分にさせてくれない厄介な感染症です。ただし、今年は一部「山鉾立て」は行われます。
祇園祭の稚児にはよく知られている長刀鉾に乗る長刀稚児(なぎなたちご)以外に、南区久世にある綾戸国中(あやとくなか)神社の神使いである「久世稚児(くぜちご)」がいるのをご存知でしょうか。久世稚児は胸の前にご神体である木彫りの馬の頭をつけていることから「駒形稚児(こまがたちご)」とも呼ばれ、神幸祭と還幸祭の2名選ばれます。久世稚児は駒形を胸にかけて騎乗した瞬間から神の化身とみなされ、長刀稚児や皇族ですら下馬を要求される八坂神社の境内に、騎馬のまま乗り入れるという破格の扱いを受けます。久世稚児は単なる祇園祭の神輿行列の構成要素ではなく、それ自体独立した神の巡行であり、これが神輿行列とともに行われることによって、はじめて祇園祭は完全な形となるとも言われています。新型コロナウイルス終息後、神輿行列の久世稚児を見物してみては...