訪問看護に花は咲く81

いよいよ梅雨本番を迎え、「身体がだるいなぁ」などと体調の変化を感じ始めている方が多いのではないでしょうか?ジメジメと京都らしい(笑笑)蒸し暑さが増してきていますね!梅雨の時期に起こりやすい体調の変化として、気分の憂鬱さ、体のだるさや疲れ、風邪をひきやすい、頭痛や食欲不振などがあります。

梅雨時期に起こり得る体調不良には自律神経の乱れと湿気による不調があるといわれています。①気温や湿度にばらつきによって自律神経の乱れが引き起こされ、その結果「体がだるい」「頭痛」「腹痛」といった症状が現れます。また、一日の寒暖差から、「冷え」や「肩こり」の症状が出たり、風邪をひきやすくなったりします。②梅雨時は湿度が高くなり、その結果普段よりも体内の水分が出ていきにくくなり、体のむくみの原因になってしまいます。湿気によって食べ物が劣化するスピードも速くなるため、カビや細菌が繁殖してしまった物を食べてしまうことで「食中毒」の危険性も高まってしまいます。

<梅雨時の食事について>

* 体調不良で体力低下やだるさを感じる梅雨時にはビタミンB群を摂取しましょう!ビタミンB1を多く含む食材には、玄米・発芽米・全粒粉パンなど胚芽つきのもの、豚もも肉、豚ロース肉、紅鮭などがあります。ビタミンB2を多く含む食材には、魚介類、牛乳乳製品、卵などの動物性食品が挙げられます。また、納豆や緑黄色野菜、キノコ類にも比較的多く含まれています。
* 気候の変化で機能が低下する梅雨の時期には「体を温めるもの」例えば、ねぎ、しょうが、とうがらしといった、薬味やスパイスとして活躍している食材がおすすめです。また、色が「赤・黒・オレンジ」のものが多いです。ごぼう、人参、レンコンなどの根菜、卵、赤身肉、チーズ、魚介類があてはまります。
* タンパク質の不足は免疫力の低下にもつながり、暑さで体力を消耗し内臓も弱りがちなので、消化吸収力に優れたお魚を中心に、タンパク質をしっかりと選ぶようにするとよいでしょう。

<快適に眠れる睡眠環境を整えましょう>

心地よい睡眠のためには、睡眠環境を整えることが非常に大切です。快眠のために最適とされる環境は「気温26度以下」「湿度50~60%」。エアコンを活用しましょう!冷房で室温を26度前後に保つと寝やすくなります。また、除湿機能を使って湿度調整も行ってみて下さい。

<簡単な運動で水分を出してむくみ予防>

体の中に余分な水分の溜まりやすい梅雨の時期は、適切な運動を行うことが大切です。水分や老廃物が排出されないと、むくみや食欲不振といった不調に繋がります。運動は簡単なもので良いので、毎日の中に少しでも取り入れてみて下さい。
このように食事、睡眠、運動。普段の生活習慣の意識が梅雨時の体調を大きく左右します。 また、この時期は誰もが体調不良を起こしやすく、自分以外の家族や身近な人たちも、だるさや疲労感、ストレスと闘っています。お互いを気遣い合いながら、共に生活習慣を改善してこの梅雨を乗り切っていきましょう!
「健康的な生活をサポートするヘルスケアマガジン」より一部引用

訪問看護に花は咲く80

♬ 甍の波と雲の波 重なる波の中空を
橘かおる朝風に 高く泳ぐや鯉のぼり ♪

なんとも、爽やかな季節になりましたね。

世の中「コロナ」「自粛」と暗いニュースが多いのですが、季節は確実に変化しています。緑に染まった自然に目を移してみませんか?
私の一番好きな季節です。「何が?」と言うと、野山においしいものがいっぱい出てくるからです。イタドリ、ゼンマイ、ワラビ、コゴミ、ウルイ、アイコ、セリ、タケノコ、タラの芽、コシアブラ、蕗の薹・・・( ^ω^)・・・
数えたらきりがありません!
山菜はあく抜きが大変!だから「イヤ!」と思っていらっしゃる方も多いのでは?・・・
今回、山菜の「あく抜き」についてまとめてみました。


食材 あく抜きに使用するもの
タケノコ ヌカ
イタドリ・蕗の薹 熱湯
ワラビ・ゼンマイ 灰(重曹でも可)
ヨモギ 重曹
コゴミ・ウルイ・アイコ・セリ
タラの芽・クレソン・ノビル
ノカンゾウ・コシアブラなど
あく抜き不要

見ての通りあく抜きが不要な食材も多いのです。
調理方法によって(例えば天ぷらなど)は、灰汁を抜かずに食べられます。
孟宗(もうそう)竹の筍は、あく抜きが必要ですが、これから出てくる淡(は)竹(ちく)は、そのまま召し上がれます。
=「イタドリ」レシピ=

  1. イタドリを5㎝位の長さに切り鍋に入れます。
  2. 熱湯をまんべんなく掛けそのまま置きます。
  3. 1晩くらい置くとピンク色の灰汁が出ます。
  4. 水を変えてしばらく置きます。
  5. イタドリを食べてみて酢味が無くなっていれば、調理にかかります
  6. イタドリとツナ缶を一緒に炊きます。醤油・砂糖をお好みで追加し味を調えて下さい。

一度、試してみてくださいネ

訪問看護に花は咲く79

マスク品薄状態に思うこと

今年に入り、毎日「コロナ」「感染」という言葉を聞かなかった日はありません。
この間、アメリカでの新型コロナ感染による死者数は世界最多となり、日本でも各地で緊急事態宣言が出され、医療崩壊の危機が叫ばれるなど、重大な局面にさらされています。
物に恵まれ、何をするにも便利になった日本では、毎日平和で暮らせることがどこか当たり前になっており、この非常事態が今一つピンときていないこともあるかもしれません。
ただ、身近なところでいうと、「マスク不足」は深刻な問題として感じられるのではないでしょうか。マスクだけでなく、一時はなぜかトイレットペーパーまでも品薄となり、各店舗から姿を消してしまいました。かくいう私も、3月初めの「紙類品薄状態」の際にトイレットペーパー難民になってしまい(家族4人、翌日からの分がほぼなかった)、ただひたすらそれを求めてドラッグストアやホームセンターを何軒もハシゴしてしまいました。結局それは手に入らず、実家に頼み込んで少し分けてもらうことで事なきを得ました。
本当に必要なところに行き渡らない「買い占め」で、困る人も多いのにそれはなぜ起こるのか、ずっと疑問で少し調べてみました。…発端は、SNSで流されたデマであることは知られています。

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東京大学大学院で社会心理学を教える橋元教授は、このデマに踊らされ、『心理学的リアクタンス(心の反動作用)』=「人は自由を制限されている時に自由を回復したいと考え、制限されている物にされていない時より強い欲求を感じる」という説が働いているためではないかと説明しています。例えば、「被験者がレコード曲を4種類聞かされ、そのうちの1曲が入手困難だと告げられると、その曲に対する好みの度合いが上昇する」といった実験結果があるそうで、この作用の中でも特に買い占め行動との関連が指摘されるのが「希少性原理」だそうです。これは「限定商品」「残りあと一つ」と商品の希少性をあおると、購買希望者が増加するなど、セールスの現場でも応用されています。

さらに、そのマスクへの「希少性」を消費者の間で高めている要因として重要視されるのが、連日のメディア報道だと言います。中でもテレビの影響力は大きく、特定の話題を多く報道することで「このニュースは注目すべきテーマだ」などと世論を形成する「議題設定効果(機能)」という説が働くそうです。連日各報道や情報番組でトップ扱いで報道することで「日本で最も関心のあるニュース」「自分も今すぐ行動しなければ」という認識を人々に持たせ、思考回路の中でマスクが非常に大きな部分を占めるようにしているのです。これが逆に、視聴者の「マスクに危機感を持つべき」という認識を強化させているのだと言うのです。

では、消費者である私たちが冷静な行動をとるにはどうすべきでしょうか。橋元教授は、「実際にそれらが品不足になっているのか、需給状況の実態をメディアが正しく冷静に報道する必要がある」とした上で、消費者側も買い急ぐ前に「大量の買いだめは本当に必要か」と冷静に考えることが大切だと述べています。

「ITmediaビジネスONLⅰNE」より一部引用

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この緊迫した状況の中、新型コロナが少しでも早く終息することが今一番の願いですが、まだ見通しが立たず、時間がかかると思われます。しかし、さらなる混乱や医療崩壊を避けるため、今一度一人一人がよく考え、冷静に責任ある行動をとることが大切だと考えます。