訪問看護に花は咲く28

訪問看護ブログ~メダカを見て思う事~

201511-d私達の仕事は人との出会い、そして別れと深く関わるお仕事です。
もう亡くなってから2年位になりますが、酸素吸入している85歳位の男性の入浴介助に行っていました。お花や金魚が好きで、マンションのベランダで育てておられましたが、だんだん病状が悪くなり、ベランダにも出られなくなりました。
そして、息子さんにメダカを買ってもらい、部屋の中でメダカを大事に育ててメダカの子ども増やしておられました。
私も、メダカを育てていたので、育て方を教わって、子どもが生まれた事を報告する事が出来ぬうちに、帰らぬ人となってしまいました。生き物が好きな優しい笑顔が忘れられません。

たくさんの出会いがある分、別れもたくさん。

もう違う人が住んでいるアパートの前を通ると思い出す、一人暮らしの寂しがり屋の男性は入院先で亡くなりました。お見舞いに行ったのが最後になりました。

また、認知症が進んで家には住めなくなり、施設を転々としていて、会えなくなった方もおられます。自慢話が好きだったけど、もっと強がりを聞きたかったな。

色々な人生と関わる看護の仕事に就き、30数年。毎回の出会いを大事にしたいと思うこの頃です。

訪問看護に花は咲く27

201511-k1アニマルセラピーと言う言葉を聞いたことがありますか?
アニマルセラピーとは、動物とふれあうことによる情緒的な安定、レクリエーション・QOLの向上等を主な目的とした活動と言われています。
施設やディサービスにセラピー犬が来ているのをなにかで見たり、経験したりした方もいるのではないでしょうか。
最近では聖マリアンナ医科大病院でスタンダードプードルが全国初の大学病院に常勤するセラピードックとして採用されています。

私たちが訪問するお宅でも動物と一緒に生活している方もいらっしゃいます。
たとえ一緒に暮らす動物が、セラピーの訓練を受けていなくても、癒されたり、励まされたりされている方も多いのではないでしょうか。
猫と会えるのを楽しみにリハビリ頑張って、無事退院できた方。
動きが悪くなった手で犬の頭を撫でるリハビリをされている方。
「猫の世話があるから元気でいなくちゃ」
「撫でていると落ち着く」と言う声を訪問先でもよく聞きます。
愛する動物といつまでも一緒に生活したい…その思いをかなえられるよう、私達も微力ながらお手伝いさせていただきます。

201511-k2
画像は利用者様宅、職員宅の家族です。二次使用は硬くお断りします。

訪問看護に花は咲く26

20151001-1今回、ご紹介するのは、北区にお住まいのIさんです。とても明るく笑顔の素敵な女性で、私たちが元気をもらっています。
おひとり暮らしですが近くに息子夫婦がおられ、お嫁さんが毎日夕食の準備をしてくださり、ヘルパーさんも毎日援助に入られています。
慢性関節リウマチで10年以上前から自宅で寝たきりの生活をされており、車椅子に座ることがあっても短時間だけでした。訪問看護で車椅子散歩に行くようになって、少しずつ座る時間が増え、今では週に3回デイサービスに行かれています。デイサービスに行かれるようになってから、体操にも意欲的に取り組まれ身体が柔らかくなり手の動きもよくなるとともに、痛みもなくなってきたと喜んでおられます。もともと手紙や絵を書く事が好きで、年賀状は毎年200枚以上を10月ごろから自筆で書かれています。お礼状等もこまめに書いておられ、必ず挿絵もそえられています。
若い頃はとても活発で、毎日出掛けて卓球をされていたそうです。福原愛ちゃんと同じクラブにおられたこともあり、「玉拾いをして一緒にさせてもらった事もあったなぁ。」と思い出話を聞かせてくださいます。
「デイサービスは私の生きがい!!」と言われ、日々の生活も楽しんでおられるIさん。
歌手の氷川きよしの大ファンで、部屋にはポスターがいっぱい貼ってあり、コンサートのDVDを繰り返し観て更なる若返りをはかっておられるようです(笑)。
今のIさんの夢は、京都会館で氷川きよしのコンサートに行くことです。夢をかなえられるように私たちも協力させてくださいね。