訪問看護に花は咲く120

訪問先の利用者さんはほとんどが自分より年上の、人生の大先輩の方です。
先日ある利用者さんを訪問すると区民だよりの「100歳を迎えられる皆様」の欄の拡大コピーがBedの上に置いてありました。
見るとところどころに印がしてあります。
「この印はなんですか?」
「この人は尋常小学校の同級生、こっちは女学校の友達、懐かしいな」
その方自身も今年5月に100歳の誕生日を迎えました。
「この人は身体が小さかったから召集されなかった」と教えてくれました。
それから女学校のころは薙刀(なぎなた)の授業があり、それが戦争に備えると教えられたこと、女学校の友達で未婚の人は挺身隊に動員されたこと、自分は結婚していたから動員されなかったが、住んでいた場所が空襲の危険があったから京都に戻ってきたことなど話してくれました。

訪問先では自分の知らなかったことをたくさん教えてもらっています。
利用者さん方が健やかに暮らしていけるよう、微力ながらお手伝いができたらと思います。

挺身隊…女子挺身隊(じょしていしんたい、旧字体: 女子挺身隊)は、大日本帝国が第二次世界大戦中に創設した勤労奉仕団体のひとつで、主に未婚女性によって構成されていた。戦時日本の労働力が逼迫する中で、強制的に職場を配置換えする国家総動員法下の国民総動員体制の補助として行われ、工場などでの勤労労働に従事した。
―出展Wikipedia―

訪問看護に花は咲く119

残暑お見舞い申し上げます。

「今年の夏は特別暑かった!」と感じる方も多かったのではないでしょうか?そして、コロナ?夏風邪?熱中症?と体調不良に悩まされた方も多い夏だったかと思います。そんな中での我が地域の出来事を聞いてください。

日頃、家族ぐるみでお付き合いをしているAさん、「子どもが熱を出したが、ゆっくり家で寝られない」と。理由を聞くと、近所に突然スクラップヤード(再生資源物の野外保管場所)ができたが、その騒音がすさまじいとのこと。

金属がぶつかるガシャーンという音、金属をたたくガン、ガンという音、金属を切断するヴィーンという音などが、フェンスの内側から響いてくる。大きな音は、山に反響して、雷のように一帯に響き渡る。「とても病気の子どもを家に置いておけない」と言われるので、せめて、熱が出ている時だけでもと我が家に避難して頂きました。

騒音問題もさることながら 有害物質の流出も気になります。スクラップヤードの看板を見ると、パソコン、プリンタ、携帯電話、バイク、モーター、バッテリー、ストーブなど、雑多なものが引き取り対象になっています。しかし、そこに屋根はなく雨ざらし状態です。

町内会では説明会を開いてほしいと行政を通じて申し入れを行っています。
自分たちの暮らす町が、憲法25条に保証された「健康で文化的な最低限度の生活」を送れる町であってほしいと思います。

訪問看護に花は咲く118

核兵器による危機

ロシアによるウクライナ侵攻が始まり現在も戦争状態である。ロシアの攻撃によりウクライナの原子力発電所の原子炉1基の外部電源喪失が起こりあわや大惨事になるところだった。ロシアは必要なら核兵器を使用すると言っている。もはや核兵器が「核使用を抑止する」という「核抑止力論」は成り立たなくなっているように思われる。
日本は第二次世界大戦において唯一の核兵器爆弾の被爆国となり大きな被害を受けた。核兵器爆弾は一瞬にして、多くの人の命を奪い、人生を奪う。平和をめざし、人類の未来のために二度と使用してはいけないと他の国と一緒に訴えていく必要がある。

長崎の原爆

1945年(昭和20年)8月9日に投下された長崎原爆は「ファットマン」と呼ばれ、広島に投下された原爆「リトルボーイ」の1.5倍の威力であった。2種類の原爆を使用したのは実験であったようである。長崎市は周りが山で囲まれた地形であったため、熱線や爆風が山によって遮断された結果、広島よりも被害は軽減された。長崎原爆(7万4千人死亡)、広島原爆(14万人死亡)。周りが平坦な土地であった場合の被害想定は、広島よりも長崎の方が大きいと言われている。

引接寺(いんじょうじ) 通称:千本閻魔堂

京都の8月は、ご先祖さまをこの世へとお迎えするため六道詣りの鐘をつき、水塔婆を供え供物を整える。盆の終わりは、五山の送り火に手を合わせて冥福と家内の無病息災を祈る。
引接寺は、閻魔大王からご先祖さまを迎える法を授かったお寺であり、盆には多くの人で賑わう。


あの世とこの世の間におられる「閻魔大王」