訪問看護に花は咲く110

かかりつけ医を書面で確認可能にする

 訪問看護師10人が、日々地域の多くの利用者様のところへ訪問させていただいています。訪問看護では、利用者様がかかっておられる「かかりつけ医」の指示に基づいて訪問看護業務にあたっています。そのため、「かかりつけ医」はとても重要な存在になります。
 先日、厚生労働省は地域で患者の日常的な診療や健康管理をする「かかりつけ医」の機能について、定義を法律に明文化する方針を明らかにしました。
 厚生労働省が専門家部会で制度の整備に向けた骨格案を示しています。患者が希望すれば医療機関と書面を交わし、かかりつけの関係を確認できるようにするが、対象は医師が継続的な医学管理が必要と判断した治療中の患者に限り、元気な人が自分のかかりつけ医を選ぶことは想定されていません。そのため、対象患者は限定的になると想定されます。
 地域の複数の医療機関がグループで対応することを前提に、かかりつけ医の具体的な機能として、「よくある疾病への対応、休日・夜間の対応、入退院時の支援、在宅医療の提供、他の医療機関や介護施設との連携」が想定されています。
 患者がかかりつけ医を選ぶ際に役立つように、都道府県は各医療機関から備える機能について報告を受け、ウェブサイトで公開するようです。また都道府県は地域で不足する機能があれば、病院勤務医の開業を支援するなど対応策を検討して公表するようです。
 かかりつけ医をめぐっては、新型コロナ下で、発熱患者がいつも通う医療機関を受診できない例が続出した問題がありました。
 いずれにせよ、誰でも受診したいときに受診できるような医療体制を整備することが重要であると思います。また、医療費・介護費の負担増により、「制度あって利用なし」とならないよう充実した制度や体制にしていただきたいと願います。

癌封じ「梅丸大神」


現在、癌は二人に一人はなる病気といわれており、訪問看護でも癌を患っておられる利用者様への訪問もしています。京都御苑の西側にあり、菅原道真生誕の地といわれている「菅原院天満宮神社」内にある「梅丸大神」は、癌封じのご利益で有名な末社です。

訪問看護に花は咲く109

人は誰でも相手の悪い面が先に目につき、良い面を見ることが少ないそうです。
特に看護師は「問題探し」が得意?と言われています。「薬が飲めていない」「いつ転倒してもおかしくない」「食事が偏っている」など、利用者の「できていないこと」が目につきます。「できていないこと」をできるようにするのはとても難しいことです。

先日実習に来ていた看護学生は利用者の「良い面」「強み」に着目していました。利用者自身でできていることを認めることはモチベーションアップにつながり一層自分の体調管理に気を付けることができます。

私の息子が小学生の時の話です。成績が悪かったことを近所の人に話すと「○○くんはいつもニコニコして穏やかで、それが○○くんの良いところだね」と言われました。私は息子の「できていないこと」しか見ていなかった・・と反省しました。

「良い面」を見るのは簡単そうですが意識しないとできないことでもあります。日頃から心掛けたいですね。

訪問看護に花は咲く108

もうすぐ10月だと言うのに、連続する台風の影響の為か、蒸し暑く昼間は30度を超える真夏日が続いています。夜も寝苦しく、朝起きても疲れが取れずすっきりしないと言う方は多いのではないでしょうか? 最近、睡眠について丁度こんな記事を見つけたので少しだけ紹介します。

「良い睡眠」 3箇条
「寝つきが良い」 「ぐっすり眠れる」 「寝起きすっきり」

睡眠の質は体温調節や体内修復、成長に関連するホルモン分泌と相関関係があります。
これらは体内の代謝活動促進、自律神経のバランスを整える要素となります。

<睡眠の質を向上させる方法>        <睡眠に期待できる効果>
・就寝3時間前には夕食を済ませる      ・疲労回復
・暖かい飲み物で眠気を促す         ・生活習慣病の予防
・ぬるめの入浴でリラックス         ・肥満予防 太りにくく
・朝食はしっかり摂り夕食にはたんぱく質を  ・ストレスやうつ症状の緩和
・休日の生活サイクルを整える        ・美容促進、美肌効果
・自分に合った寝具選びを          ・運動のパフォーマンスアップ

適切な睡眠時間って何時間?

睡眠は体質や性、個人的な要因に影響されるため絶対的な基準はありません。
「睡眠時間は人それぞれ。日中の眠気で困らなければ十分」とあまりこだわらなくて良いそうです。

高齢者は若い時に比べて早寝早起きに・・・

加齢とともに必要な睡眠時間は少なくなります。これは体内時計の加齢の変化によるもので、睡眠を支える多くの生体リズムが前倒しになり、睡眠は浅く短くなるようです。
脳波を調べてみると、深いノンレム睡眠が減って浅いレム睡眠が増えるようになります。
そのため、尿意やちょっとした物音などでも何度でも目が覚めてしまうようになります。

このように睡眠には「脳や身体の休養」「疲労回復」「免疫機能の増加」「感情整理」など多くの重要な役割があります。うまく睡眠不足を解消しながら、体内リズムをコントロールして、元気に生き生きとした毎日を過ごしましょう。


~我が家の小さな庭に今年も彼岸花が咲いてくれました~