訪問看護に花は咲く105

こんにちは!訪問看護新人の小島友子です。
この5月より、紫野協立診療所から移動になりました。
葵会には27年程お世話になっています。もともとはこの待鳳学区にありました待鳳診療所に勤めており、2014年に紫野診療所と合併して紫野協立診療所に移動して、今まで勤めてきました。古巣に帰ってきました。医療畑の経験は長いのですが、訪問看護の仕事は初めてです。利用者の皆様が「いつもの看護師さん」と首を長くして待っていてくださるのを実感しました。素敵な笑顔で迎えて下さると、「来て良かった、よし頑張るぞ!」と気合が入ります。ゆっくりとお一人お一人に寄り添いながら看護をし、お話を聞かせて頂くことができる仕事だと思います。訪問看護師としてのスキルを上げ、その人らしくを原点に安心して自宅で過ごせるようにお手伝いしていきたいと思います。
よろしくお願い致します。
 5月に2人目の孫ができ、ばあばしてます。かわいくて食べてしまいそうです。

訪問看護に花は咲く104

健康寿命

健康寿命とは、2000年にWHOが提唱した概念で、日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のことです。

私事ですが、今年の2月、関東で一人暮らしをする祖母が他界しました。94歳でした。ある日突然、歩くことができなくなり、不本意にも入院することとなったのですが、すでに片足の動脈が詰まり、腎不全末期の状態でした。亡くなる10日前くらいまで、歩いて年金を下ろしに行っていたというので驚きです。糖尿病も患っていましたが、食べることに貪欲で、ご近所さんとも交流があったようです(急変時もご近所さんが発見し、世話をして下さった)。

2016年では、健康寿命の平均寿命との差は男性約9年、女性約12年となっており、2001年と比べると平均・健康寿命とも延びていますが、その差は縮小していないそうです。健康寿命を延ばすことが必要と言われていますが、便利で楽な生活が当たり前になり、今の現役世代が高齢者となる頃にはその差がさらに大きくなっているような気がしてなりません。
祖母のように、周りにほとんど迷惑をかけることなく、健康寿命を延ばすにはどうすればよいでしょうか?よく言われるのは、食事、運動、睡眠、禁煙などですが、意識しないとなかなか実行に移せず、自分自身の苦手分野でもある運動について触れてみたいと思います。

ロコモティブシンドロームを予防する10の習慣
1.歩幅を広くして、早く歩く。
2.自転車や徒歩で通勤する。
3.エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う。
4.地域のスポーツイベントに参加する。
5.仕事の休憩時間に体を動かす。
6.テレビを見ながらロコトレやストレッチ。
7.いつもより遠くのスーパーまで歩いて買い物に行く。
8.掃除や洗濯はキビキビと。家事の合間にストレッチ。
9.近所の公園や運動施設を利用する。
10.休日には家族や友人と外出を楽しむ。

参考:厚生労働省「アクティブガイド2013」

いかがでしたか?すぐに取り組めそうなことから、少し難しいことまであると思いますが、これからの高齢化社会に備えるためにも、少しずつでも生活に取り入れてみたいものですね。

訪問看護に花は咲く103

災害は忘れたころに…

3月11日、ステーションの3部署(居宅、包括、訪問看護)合同で災害時机上訓練を実施しました。
震度6強の地震が来たという設定で、各自がそれぞれの場所でどのように動くか、何が必要か話し合いをしました。
みんなで話しをしていると「あれもいるよね」「それは想定してなかった」など気づかされることが沢山ありました。

その中でふと、「我が家の避難リュックはどうなっているだろう?」と思いました。
我が家のリュックは1995年の阪神淡路大震災の直後に、当時の防災情報を基に作ったもの。
最近は1年に1回大掃除の時に夫が中身を点検していましたが、私自身はあまり関わらず、たまに非常食の購入だけをしていました。
時間のある時に点検しようと思っていたところ、3月16日に宮城・福島で震度6強の地震が発生。死者を含む甚大な被害が出ました。
またいつどこで地震が来るかわからない、あわてて中身の点検をしました。
すると非常食の賞味期間は最長で2年前に切れている、買った当時のままの懐中電灯は故障、予備の乾電池は錆びて使い物にならない…夫は点検していなかったと白状しました。
阪神淡路大震災のあとは中身を全部出して一緒に点検していましたが、最近は私自身「大丈夫だろう」という気持ちがあったことは否めません。
またリュックの中身も当時のまま、27年の間に変わってきています。これを機に一から中身を作り直しました。

「災害は忘れたころにやってくる」よく言われる言葉です。
天災を防ぐことはできなくても、起こった時のために日頃から備える。
今回の訓練をきっかけに身に染みて思いました。