自宅で療養生活を続けるために
ヘルパーさんは不可欠です
最近私がYouTubeではまっているのは外国人ヘルパーさんが人間味あふれる介護を提供している動画です。言葉と介護の勉強をしながら懸命に仕事をしている姿に感銘を受けました。
さて「2025年問題」という言葉をご存じでしょうか。日本の人口の約3人に1人が65歳以上、約5人に1人が75歳以上という、世界でも類を見ない超高齢化社会を迎えた今、医療、介護、年金、雇用、経済…と、社会のあらゆる分野で課題が生じると予想されています。特に、介護保険制度の持続が困難となることが懸念されています。訪問介護の現場ではホームヘルパーが不足し、必要なサービスを提供できない現状が出てきています。厚生労働省の最新データによると、 2024年6月から8月の3か月間で、全国の訪問介護事業所のうち166件が休止、397件が廃止となりました。
思い返せばちょうどその頃、私たちが訪問看護をしている利用者さんにヘルパーさんを導入することになったのですが、ケアマネジャーさんから「ヘルパーさんを確保できないのでいろいろな事業所を当たっているんです」と聞き、利用者さんが自宅での生活が続けられなくなると思い大変な事態が現実に起こっていることを実感しました。
2024年の介護報酬改定では、訪問介護の基本報酬がマイナス改定となり多くの事業所が経営難に陥っています。訪問のための移動時間や交通費、派遣会社を利用しての人材確保をする場合には紹介料や手数料が多くかかることも経営を圧迫している要因です。
利用者も介護保険制度発足時は負担が1割でしたが、現在は2割3割と引き上げられる方もあり負担はますます大きくなっています。
訪問介護事業所にも利用者さんにもやさしい介護保険制度となるためにはどうしたらいいのでしょうか・・・
「直接雇用の促進」や「介護保険制度・介護報酬の見直し」などの政策を変えられるよう現場からみんなで声を上げていきましょう。

