寄り添うこと・・・(143)

水は私たちが生きていくためには
欠かせないもの

私はよく水道水をそのまま飲みます。味はさほど気にならないですし、日本の水道水はとても清潔で優秀だと聞いて育ったからです。

しかしその水道水の中に、ある化学物質が含まれていたという事例が日本各地で、世界中で報告されていると知りました。その名前は有機フッ素化合物「PFAS」。有機フッ素化合物の総称で、数千年にわたり分解されないため「永遠の化学物質」とも呼ばれています。人体に与える影響として、発がん性、甲状腺疾患、出生体重低下等があります。

2016年、沖縄県では水道水から高濃度のPFASを検出し、汚染源が米軍嘉手納基地と推測されていると発表。県民45万人が飲んできた水でした。
自分たちが知らぬ間に進んでいた汚染の事実を知るショックは計り知れません。京都府では、2020年に相楽郡精華町の水道水から国の暫定目標値である1リットルあたり50ナノグラムを上回る、1リットルあたり63ナノグラムが検出されました。また、2022年7月、陸上自衛隊宇治駐屯地の水槽では、暫定目標値の17万4000倍、870万ナノグラムが検出されました。この暫定目標値がアメリカでは1リットルあたり4ナノグラムだそうです。人体に与える影響はかわらないのに、国によってここまで目標値が異なるのはなぜなのでしょうか。

水は、私たちが生きていくためには欠かせないものです。日本は、アメリカや欧州よりも格段にゆるい基準のままで、汚染源とみられる基地や大企業の立ち入り調査すら実現できていません。
不安が広がり続ける中で、国には現状とその対処法などを丁寧に説明していくことを求めます。

参考:いつでも元気9月号「映画ウナイ PFAS汚染のドキュメンタリー」

沖縄・辺野古の海(2015年 本人撮影)