寄り添うこと・・・(49)

介護保険

介護保険は国家的詐欺。一見強すぎる表現であると感じますが、介護保険制度の生みの親とも言われている元官僚の言葉を抜粋したものです。
「保険料を納めた人には平等に給付を行うのが保険制度の大前提。しかし、要支援者の介護サービスを市町村に移し替えたり、給付額に資産用件を導入することは保険制度からいえば筋違い。特に団塊の世代にとって現在の介護保険制度は国家的詐欺になりつつあるように思えてならない。」
介護保険の生みの親とまで言われた人が、今日の介護保険を「国家的な詐欺」と表したことの意味はとても大きいと思います。40歳以上の全国民から徴収されている保険料ですが、開始当初の全国平均は2075円。2017年現在は40~65歳で5642円(公務員or会社員の平均)、65歳以上は5514円まで跳ね上がっています。
このまま介護保険改悪が続けば、団塊の世代が後期高齢者となる2025年には、要介護3以上でないと保険給付は受けられず、全ての利用者が2割負担となり、一定の預貯金があれば3割以上の負担を強いられかねません。徴収される介護保険料はさらに上がりますが、介護人材は今以上に不足して介護基盤は崩壊…という未来になりかねません。
危惧し嘆くだけでなくだけでは、残念ながら何も変わりません。私たちは、このまま全てを受け入れて不安な老後を迎えるのか、NO!と声を上げて立ち上がるのか、歴史の岐路に立っています。

11月12日に河原町で宣伝を行いました。