訪問看護に花は咲く120

訪問先の利用者さんはほとんどが自分より年上の、人生の大先輩の方です。

先日ある利用者さんを訪問すると区民だよりの「100歳を迎えられる皆様」の欄の拡大コピーがBedの上に置いてありました。
見るとところどころに印がしてあります。
「この印はなんですか?」
「この人は尋常小学校の同級生、こっちは女学校の友達、懐かしいな」
その方自身も今年5月に100歳の誕生日を迎えました。
「この人は身体が小さかったから召集されなかった」と教えてくれました。
それから女学校のころは薙刀(なぎなた)の授業があり、それが戦争に備えると教えられたこと、女学校の友達で未婚の人は挺身隊に動員されたこと、自分は結婚していたから動員されなかったが、住んでいた場所が空襲の危険があったから京都に戻ってきたことなど話してくれました。

訪問先では自分の知らなかったことをたくさん教えてもらっています。
利用者さん方が健やかに暮らしていけるよう、微力ながらお手伝いができたらと思います。