訪問看護に花は咲く122
近年高齢化と言われる中、認知症の方は2025年には5人に1人になると言われています。訪問している方の中にも老々介護、認々介護、独居で認知症、の方が増えてきています。
私事ですが、私の母(88歳)も6~7年前から認知症状が徐々に進行し、現在は、記憶障害(短期記憶の低下)や 実行障害(料理など複雑な作業が出来なくなる)等の症状が進行し、認知症の教科書通りに進んできている状態です。
89歳の父と2人で暮らしており、父は膝関節痛で立ち座りが不自由になってきていますが、掃除がマメに出来ない位で、その他の家事は最低限ですが何とかこなしています。それに加えて母への対応。少しづつ体力的にしんどくなってきている様です。
他府県のため、頻回には帰省が出来ていませんでしたが、最近は家事援助と父の精神的援助でできるだけ泊まりで帰省するようにしています。
父は母の事を「認知症だから仕方ないけど、時々イライラして大きな声を出してしまうことがある。」と言いながらも、できるだけ母のやりたいようにさせ、細かい事をいちいち言わずに、優しく付かず離れず見守るように接しています。
私はと言うと、これまで認知症について学習し、たくさんの認知症の方々と接してきたのに、身内だから??なかなか冷静に対応できないもどかしさがあります。そこで今一度、認知症について振り返ってみました。
◆認知症の人にやってはいけないこと
・怒鳴ったりしかりつける
・無理に思い出させようとする
・失敗したことを責める
・間違いを指摘する
・子ども扱いする
・行動を急がす
・命令する 強制する
・行動を制限し何もさせないようにする
◆認知症の人が喜ぶこと
・一番心地良い刺激は「笑顔」です。
笑顔で見つめられることに勝るものはない。一緒に楽しい時間を過ごして笑顔を見ることで精神的に安定する様です。わかっていたはずなのに・・・やってはいけないことばかりをしている自分の対応を反省しました。
これからは、父の対応を見習い、寄り添うことを心がけ本人の心地よさを意識しながら、優しい笑顔で接していきたいと思っています。