訪問看護に花は咲く134

 師走の到来「南座のまねき上げ」                 

京都では、京都南座の「まねき上げ」が行われると、いよいよ師走の到来です。まねき上げは、12月から南座で興行される恒例の歌舞伎興行「顔見世」の出演者たちの名前を、独特の勘亭流(かんていりゅう)文字で墨書したまねき看板を、南座正面に飾り付けられます。江戸時代、芝居役者が一年契約だったために毎年11月で新しい役者が入れ替わり、そのお披露目の名乗り口上(こうじょう)をこの時期に述べたことが東西顔見世興行の始まりで、東西の人気役者が勢ぞろいします。
 12月は1年間を振り返る時期でもあります。この1年間、皆様も様々なことがあったとは思いますが、年の瀬を迎えられることは幸せだと感じられる方も多いと想像します。世界を見れば、ロシアによるウクライナ攻撃、イスラエルによるパレスチナ攻撃は今も続いており多くの尊い命が失われています。また、アメリカの大統領選などを見ると社会の分断が見られ、世界が大きく変化していることを感じざるを得ません。
このような時代を見ていると、私自身、大きく変化なく過ごせていることに幸せだと感じることが増えています。世界の紛争が早く終結し、何気ない日常が訪れることを願います