訪問看護に花は咲く20

北区に住むAさんをご紹介します。
Aさんは、大正11年生まれの93歳男性です。
動くと息切れがあり、週に2回入浴の介助に伺っています。
Aさんは45歳で脱サラし、会社を立ち上げ、今は会長として経営にも現役で関わっておられます。

4-2京都らしい格子戸のある「一間路地」のご自宅には、いつも素敵な日本画や娘さんが生けられるお花が飾ってあり、きちんと三つ指を付いて挨拶して下さる奥さんと3人の娘さんが交代でお世話されています。
社長さんとして、また、戦争中は、激戦地のレイテ島でのわずかな生き残り兵として、様々な困難があったとお聞きしていますが、Aさんの素晴らしい所は、今までの事、今の事すべてを穏やかで優しく、それでいて見るべき所はきちんと見る目を持っておられる所です。

私達看護師にも、決して上から目線で無く、いつも丁寧な言葉で接して下さいます。
周りの人への心配りで、周りの人も気持ちよく接してくれる。そんな心地よい循環の中で、私も生きたいと思うこの頃です。   

Aさんは要介護4。訪問リハビリを週2日、訪問看護を週2回利用。
他に、車いすと取り外しの出来る手すりのレンタルを利用されています。