高齢者の食欲低下 主な原因と対策
今年はあまりにも早い梅雨明けで、とたんに真夏を感じる連日の暑さ、心身にこたえますね。暑さで食欲が落ちてしまう方もいらっしゃると思います。今回は、食欲低下で脱水症や体力の低下をきたしやすいご年配の方の食欲低下について、少しお話しします。
食欲低下で考えられる原因とは?
何かの病気にかかっている可能性がある
細菌・ウィルスなどの感染症や消化器の病気、認知症、こころの病気による影響で食欲が低下することがあります。
- 発熱がある
- 感冒症状がある
- 胃がムカムカする
- 腹痛がある
- 普段より活気がない
このような症状がみられていたり、普段と様子が違う場合は受診を検討しましょう。
味覚が低下している
意外と見落としがちなのが『味覚』です。
歳をとると、舌にある味を感じる細胞の数が減っていくため、味覚を感じにくくなります。また、口の中、特に舌の汚れが蓄積することも味覚低下につながります。
食事が美味しくないからと食欲が低下している方は、歯ブラシや舌ブラシ、スポンジブラシなどで口の中を清潔にするだけでも食欲が改善することがあります。
食事をするのに疲れてしまう
加齢に伴い、噛む力や飲み込む力が低下すると食事をするのにも疲れてしまうことがあります。
肉など、硬いものを噛むのが大変な時は一口大の大きさにカットしましょう。また、エネルギーやタンパク質が豊富なゼリー類は食べやすく量も少ないので、栄養補助食品などもおすすめです。
便がたまっている
腸内に便やガスがたまっていると、おなかが張って食欲も低下することがあります。
食事・水分、生活習慣の改善、下剤の適切な使用によって排便コントロールを図ってみましょう。
同じ食事に飽きている
糖尿病や高血圧によって食事内容が制限されている方は、「いつも同じようなメニューだから食べたくない」ということもあります。しかし、毎日献立を考えるのも大変ですよね。
そんな方には配食サービスがおすすめです。
「全国配送」「キザミ食・ムース食」「糖尿病食・塩分制限食・低タンパク食」など様々な状態に合わせた宅配食もあります。
ほかにも、活動量や視覚の低下、薬の副作用、精神的ストレス、閉じこもりなどの社会的要因も挙げられます。デイサービスなど集団の場では、普段より食が進む方もいらっしゃいますね。
食欲は生理的欲求のひとつであり、食事は生命活動の源。
特に暑い夏ほどしっかり食べて体力をつけ、いつまでも楽しみながら食べることを大切にできたらと思います。
