寄り添うこと・・・(23)

『 個別機能訓練って何?? 』

2015年4月の介護報酬改定により、デイサービスの基本報酬が変わりました。通常規模のデイサービスでマイナス4.9%、小規模ではマイナス9.3%と、運営に影響が及ぶ程の減額です。今改定により新設された加算項目は、認知症高齢者の積極的な受入れを評価する認知症加算が60単位/日、中重度者の受入れを評価する中重度者ケア体制加算が45単位/日。個別機能訓練加算は、(Ⅰ)が46単位/日、(Ⅱ)が56単位/日に設定されました。デイサービスを続けるため、どの事業所も各加算を積極的に取得しています。

その中でも今回は、個別機能訓練に触れたいと思います。

「訓練」だなんて、堅苦しい…と、思われるかもしれませんが、リハビリの様に身体機能そのものの回復を目的とする訓練ではありません。その方の身体状況や生活状況を把握し、自宅で可能な限り自立して暮らし続けることを目的とする訓練です。利用者さんがこれからも今と同じ生活を続けるために、ケアマネジャー、デイサービス、他のサービス事業所など、チームでニーズ(食器洗いを手伝ったり、転倒せずにトイレへ行けたり、植木の世話をしたり…)をとらえて方向性を共有します。

個別機能訓練を通して、生活の楽しみや、自分の役割を見つけることが出来るとしたら、素晴らしいことです。あなたが生活の中で大切にしていることは何ですか?それを一緒にみつけましょう!