寄り添うこと・・・(115)

 木々の新緑が深まり、肌に優しい風が吹きあたり過ごしやすい季節となりました。
先日、長男が19歳の誕生日を迎えました。2022年4月より、140年ぶりの民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられました。これにより、選挙権の獲得、親の同意なく携帯電話やローン、クレジットカード、賃貸物件の契約、結婚などが可能となります。飲酒や喫煙については、これまで通り20歳からです。また、成人式も20歳を迎えた年の参加となります。成人年齢の引き下げは、先進国の共通課題である少子高齢化に対する対策でもあり、国際的な流れともいえます。選挙権の獲得者を増やすことで、政治および社会への参加、関心を深める目的もあると言えます。しかし、高校を卒業したばかりの、まだ青年とも呼べる、大人と子供の狭間にいる「18歳」、契約などによる責任を背負える年齢なのか・・と、不安な気持ちになります。なにより、成人式を迎えていないので、成人した喜びや安堵感を実感できない親心です。

青空に木々の緑が映えます。(西賀茂鹿ノ下公園でのひととき)