寄り添うこと・・・(18)

~お料理してます?~

20153-1
曲がりなりにも主婦暦30年以上の私です。
主婦として一番頭を悩ますのが、毎日の食事のメニューですよね~
きっと台所を携わっている方は殆ど共感していただけると思いますが・・・

数年前のある日、仕事から帰ると夫が台所に立っています。なにやら中華メニューに奮闘中の様で、顔は鬼の形相!話しかけるのも恐ろしい空気が満載で、台所にはありったけのフライパンとザルが放り出されている状況です。それから待つこと約30分、出来上がった料理は、酢豚とエビチリ・・・中華でも私にとって最難関の二品です。恐る恐る口に入れると「美味しい!!」の感動の一言でした。インターネットのクックパットとやらで人気1位のメニューをそのまま再現し、味見は一切していないと。それ以来約3年、我が家の台所の主は入れ替わり、勿論買物からメニューまで仕切っています。「しめしめ、楽でいいや~」と私は心中の喜びを隠せません。

しかしある日、認知症学習会で講義をされていたリハビリの先生が、「認知症予防には料理がとても有効です、同時に3~4品作る作業が脳に大変良い・・」と話され、私は大きなショックを受けたのです。「そういえば最近物忘れが~ きっとお料理してないからやわ!」と単純発想に取り憑かれ、休みの日等にはなるべく調理の主導権を握るようにしているのです。でも3年間のブランクは大きく、目分量の私 VS 計量スプーン&計量カップ&タイマーの夫では、今のところ後者の方に軍配を挙げざるを得ず、「あきらめるな私!ガンバレ認知症予防の為!!」と意気込んでいる今日この頃です。

キッチンに立たない、主として男性の皆さん、今からでもお料理を始めてみませんか?