寄り添うこと・・・(47)

話し合うことが一番の安全保障

北朝鮮から弾道弾ミサイルが発射されたニュースが連日、報道されています。北朝鮮が核兵器の存在をちらつかせながらのミサイル発射は、アジアにとっても世界にとっても脅威です。戦争の火種となるような行為は断じて許せないと思います。
一方で、北朝鮮の脅威を理由に武力による対抗が必要など、一部マスコミが言い出しています。脅威が迫っているので、軍事対軍事で解決できるような論調もあります。

しかし、これはもっとも危険な考えだと思います。アメリカ社会をみれば良くわかることで、自分の身を守るという理由でほぼ自由に国民が銃を持つ事ができます。そのために毎日何十人もの人が銃で亡くなっており、もはやアメリカではその事がニュースにならない事態になっています。ミサイルが発射されれば、避けることはできません。
「撃ったら撃ち返せ」ではすみません。多くの国民が犠牲になることになり、更に戦争になれば甚大な被害になることは間違いありません。
日本は日本海側に数多くの原子力発電所があり、核兵器がなくても攻撃を受ければ日本に住めなくなります。私たちは核兵器廃絶に向け長年取り組んできました。そのことが実を結び「核兵器禁止条約」が締結されました。まだまだ課題は多いですが、核兵器廃絶が世界の流れになり結実したことは間違いありません。

日本政府は唯一の被爆国としてまた、憲法9条を持つ国として軍事対軍事、武力対武力の解決ではなく平和解決、話し合うことが一番の安全保障になります。今、この状況であるからこそ戦争のない世界、核兵器廃絶を求めることが大切です。

寄り添うこと・・・(46)

~高齢者の自立支援に欠かせない住まいづくり~

同居の家族を亡くし、身寄りのないAさん(男性)。まもなく80歳を迎えます。壮年期に病気で退職し、アルバイトをしながら生活してきました。現在も内科・外科の薬が欠かせません。足が悪いため通院は介助が必要です。買い物に行けないためヘルパーの支援を受けています。医療、介護費用、家賃を支払うと生活費がどうしても足りなくなり、生活保護制度を利用し、なんとか一人暮らしを続けています。

昨年、Aさんからアパートの契約更新について「保証人を頼める人がいない。」と相談がありました。高齢で病気のため転居は身体的・経済的に大きな負担です。今回は大家さんや生活保護のケースワーカーと相談し、保証人なしでアパートの契約更新ができることになり、ひと安心したAさんですが、「次も保証人を頼めなかったらどうしたらよいか。」と不安を抱えたままです。

現在、70歳以上の高齢者の約2割の方が持ち家以外に居住していると言われています。国が推進する「地域包括ケアシステム」で高齢者の住まい確保を担うのはサービス付き高齢者住宅等の有料高齢者施設とされており、月額利用料16万~20万は必要です。それ以外に医療、介護サービスを利用する場合は一部負担金も必要です。平成25年度の年金平均受給額は国民年金54,544円、厚生年金145,596円です(厚生労働省)。高齢者が住み慣れた地域で生活するためには年金制度の改善とともに低年金でも利用可能な高齢者住宅の整備が求められています。

高齢者をはじめ国民の生活を支えることは国や自治体の大切な仕事です。来年4月は京都府知事選挙が実施されます。誰もが安心して住み続けられる地域づくりを考える機会となるように期待しています。

寄り添うこと・・・(45)

災害時の避難を考える

東日本大震災や、熊本地震のように大規模な災害は今だ記憶に鮮明に残っている。気候の変動によるのかゲリラ豪雨や今年7月に島根県や福岡県、大分県に出された大雨特別警報は対岸の火事ではないという思いで、テレビで繰り返し放映される恐ろしい風景に見入ってしまいました。

今年3月に三重県四日市市の笹川内科クリニック 山中賢治先生の話を聴く機会がありました。H20年に人工呼吸器を装着したALS患者さんの避難訓練を地域の方と共に初めて実施して以来、毎年先頭に立って実施しておられるそうです。何事もやってみないと始まらない。始まってみると消極的だった本人が積極的に意見を言い、住人の方たちも地域に災害弱者と言われる人が地域にいて、自分たちに何ができるか一生懸命に考えてくれるようになったそうです。高齢の女性は「私は年だから何もできないけれど、助けを呼びに行く事が出来る」と言ったそうです。そんな地域って素敵ですね。

葵会総合ケアステーション居宅支援事業所にもひとり暮らしや高齢世帯、ひとりで避難できない人がおられます。非常時の避難については本人様や家族様にも考えて頂き、避難場所など事前に確認をしておくことと共に、「徘徊模擬訓練」とともに地域を巻き込んだ避難訓練の実施も必要だと切に思いました。

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