寄り添うこと・・・(85)

ケアマネジャーのお仕事って・・?

包括支援センターで7年間経験を踏みまして、居宅に異動。四ヶ月目の新人ケアマネジャーです。皆様は、ケアマネージャーのお仕事にどんな印象を持っておられるかな?と思い、少しメディアの情報などを活用し調べてみました・・
「介護職より給与水準が高い!勤務時間の融通が利く!体力がきつくない!」と・・
また、仕事内容については「ケアプランの作成、利用者さん及び事業所との連絡調整、給付管理」と非常にシンプルに括られておりました。また、掲載の写真は、綺麗なスーツで着飾った、旅行代理店のようなお姉様の姿・・・。
間違ってはいなのだけれど、何か違うかなぁ?と感じました。
実際の事務所(現場)はいつも雑然、電話が鳴りっぱなし、てんてこまい!確かに、身体は移動の際にしか使いませんが、口と手と頭は一日フル回転。私の舌は、どれだけまわるのだろう?と自分でも驚くほどです。一つの出来事が動くと、それに伴って、いくつもの連絡調整、事務処理作業がお供してきます。また、孤立無援社会と呼ばれる情勢のなかで、独居の方の支援に携わる時は、サービスでは埋めることの出来ない様々な支援が必要になってきます。非常に多岐に渡り、その専門性、連携力、人間性を求められる仕事だと感じます。平均給与についても調べてみましたが、一部の事業所や企業参入で介護職より水準が高いとイメージがありますが、私自身も含め、周りの同職の仲間も共働きで生計を立てている世帯がほとんどです。また、実際は収支率差が最も低いのが居宅介護支援で、全サービス中唯一の赤字経営となっています。
2025年をピークに国内の高齢者数は増加の一方を辿ります。かたや、年々ケアマネジャーの受験者数、なり手が減少している背景には、文頭のようなシンプルな内容、好待遇だけでは働けない、複雑さや難しさ、奥深さがあるように思います。これからも経験年数を重ねながら、ケアマネジャーのお仕事について考え続けていきたいと過ごす日々です。