訪問看護に花は咲く22

今回は利用者様のことではありません。私事ですが遠く離れて暮らす親が今週、手術を受けることになりました。

7年前に腎がんを患い片方の腎臓を取り出す手術をうけました。その後は何度か膀胱がんを再発し、その都度内視鏡で手術を受けています。しかし今回はその手術ではなく腹部大動脈瘤の手術です。動脈瘤が大きくなってくると破裂の恐れがあるので手術をしなければならないのですが、先日の検査の結果で手術の適応だと先生に告げられました。先生曰く「手術の前に肺の状態が悪いので、治療してからですねえ」と。喫煙がやめられず息切れしていましたが、吸入などで治療をした結果改善し、手術を受けることが出来るようになりました。

それでも息切れをしながら電話をかけてこられると気が気ではありません。「心配かけてすまん」と言いますがタバコをやめるように言っても頑固な性格上、不摂生(本人は不摂生とは思っていない)は治るわけはなく、遠距離ということもあって一層もどかしさを感じます。

私たちが訪問している利用者様のご家族も遠距離の介護をしておられる方があります。利用者様の体調が変化したり、相談が必要な時にはご家族へ電話やファックスで伝えるようにしています。先日ご家族が「私が帰った後もよろしくお願いします」と言っておられましたが、そのご家族の心配が少しでも和らぎ、安心していただけるように「頑張らなくては」と痛切に思うのです。