訪問看護に花は咲く123

世の中が180°変わってしまったかのようなコロナ禍という言葉もかなり遠のき、世間は華やかなイルミネーションやお正月らしい雰囲気もみられます。街には人々が行き交い、観光客、とりわけ外国人の姿もたくさん目にするようになり、ようやくコロナ前のような活気が戻ってきました。

先日、小学生の長男の宿題を手伝う機会がありました。「総合」という教科で発表する簡単なレポートで、親の職業やその内容、仕事をしている時の思いや、願いを問われるものでした。今まで続けてきた自分の仕事を少し振り返るきっかけにもなったのですが、同時にある利用者さんのご家族からの言葉を思い出しました。それは、訪問看護日が祝日になった場合の対応の説明で、近年は月曜の祝日が多く、連休が増えても嬉しいことばかりではない、という話になり、「休みで外へ遊びに行く人がいたら、そこで働く人が必ずいるのにね」と仰ったことでした。当たり前なのですが、ほかにも様々な職業があり、それらを担う人々によって社会が成り立っていること、自分がこうして仕事を続けてこられたのには、利用者さんやご家族をはじめ、周りの方々の支えがあったからこそだということにも改めて気付かされました。

2023年もあっという間に過ぎ去り、ご自宅で療養や介護を続けておられる皆様にも色々なことがあったと思います。本当にお疲れ様でした。療養や介護・看護には、街なかのイルミネーションのような華やかさはありませんが、目に見えない苦労や努力、工夫、人と人との支え合いが詰まったものだと思います。新年を迎えても何ら変わることなく続いていきますが、お互いに体調に気を付けて、焦らずに踏ん張っていきましょうね。
2024年もどうぞよろしくお願い致します。