訪問看護に花は咲く137

元気で!たんぱく質しっかり取ってフレイル予防


フレイルとは、特に高齢者で起こる体力や気力、社会生活的にも弱ってしまっている状態です。栄養不足による筋肉不足が大きく関わっていますが「たんぱく質」が摂れていない事が今指摘されています。
たんぱく質はエネルギー源になり、主食や油が足りなくなると、体は筋肉のたんぱく質を壊してエネルギーを作ろうとします。体に必要なエネルギーはごはんなどでしっかり摂った上で、たんぱく質を摂取する事が大事です。
主なたんぱく質 : 肉、魚、豆、牛乳、チーズ、豆腐など
たんぱく質が分解され、アミノ酸になり、そこに「ビタミンB6」が必要になります。食材としては鶏のささみや、豚のモモ、鰹やマグロなどに含まれていますが、一回の食事量では足りません。3食をしっかり色々食べましょう。

訪問看護に花は咲く136

人生100年時代

2024年の統計によると、日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳、90歳まで生存する人の割合は、男性26.0%、女性50.1%(厚生労働省令和5年簡易生命表の概況より)となり、まさに『人生100年時代』という言葉が現実味を帯びてきました。

病気がなくても年齢と共に体力や物事を考えたり伝えたりする機能は衰えていきます。そして自分が望んだ治療や生活を送ることが難しくなっていきます。
皆さんは、これから100歳に向かって生活していく中で、自分が大切にしていることは何か、どのような望みを持っているのか、どのような生活を送りたいかということを考え、家族や親しい人に伝えたことがありますか?

『人生100年これからゲーム』というカードゲームを御存じでしょうか?カードには4分野(医療・生活ケア・人間関係・価値観)の大切なことが記されています。例えば「痛みや苦しみがないようにしてほしい(医療)」「毎日お風呂に入りたい(生活ケア)」「誰かに必要とされたい(人間関係)」「最期までおしゃれをしていたい(価値観)」などがあります。私の夫は「機械やチューブで延命はしないでほしい」「最期まで穏やかに笑顔でいたい」「ひとりの時間を保ちたい」「静かに眠るように旅立ちたい」というカードを選んでいました。

自分が病気にかかったり歳を取って動けなくなった時のことを今から考えるなんて「縁起でもない」と思われる方もあるかもしれません。日常では話し合う機会が少ないテーマですが、カードゲームを通して家族の思いを知ることができるかもしれません。

訪問看護に花は咲く135

新年のご挨拶

旧年中は大変お世話になり、職員一同心より御礼申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

さて、2025年は超高齢化社会を迎えることで医療や介護の需要と供給のバランスが崩れることが懸念されています。
要因は医療・介護費の増大、労働人口の減少による医療・介護従事者の不足、介護する側も高齢者となる「老老介護」の増加などがあげられます。
今後、私たちに課せられているのは皆が平等に使いやすい介護保険制度になるよう、医療・介護費などを中心に公費負担額を見直すように声を上げること、他サービス事業所様との連携、ICTの活用による業務効率向上、労働環境の改善と考えています。
葵会総合ケアステーション訪問看護は本年も、ご利用いただく方々が住み慣れた地域で自分らしい生活を送れるよう更なる努力と精一杯の対応をさせていただきますので、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。

葵会総合ケアステーション 訪問看護職員一同

訪問看護に花は咲く134

師走の到来「南座のまねき上げ」                 

京都では、京都南座の「まねき上げ」が行われると、いよいよ師走の到来です。まねき上げは、12月から南座で興行される恒例の歌舞伎興行「顔見世」の出演者たちの名前を、独特の勘亭流(かんていりゅう)文字で墨書したまねき看板を、南座正面に飾り付けられます。江戸時代、芝居役者が一年契約だったために毎年11月で新しい役者が入れ替わり、そのお披露目の名乗り口上(こうじょう)をこの時期に述べたことが東西顔見世興行の始まりで、東西の人気役者が勢ぞろいします。

12月は1年間を振り返る時期でもあります。この1年間、皆様も様々なことがあったとは思いますが、年の瀬を迎えられることは幸せだと感じられる方も多いと想像します。世界を見れば、ロシアによるウクライナ攻撃、イスラエルによるパレスチナ攻撃は今も続いており多くの尊い命が失われています。また、アメリカの大統領選などを見ると社会の分断が見られ、世界が大きく変化していることを感じざるを得ません。

このような時代を見ていると、私自身、大きく変化なく過ごせていることに幸せだと感じることが増えています。世界の紛争が早く終結し、何気ない日常が訪れることを願います

訪問看護に花は咲く133

今年の夏は、酷暑と言われるほどに暑すぎる夏でしたね。10月になっても暑さが残り、体調を崩される方も多かったのではないでしょうか?

この夏、我が家に大事件がおこりました。9月初め、私が出かけている時に夫から「庭木にでっかい蜂の巣」とメッセージが写真付きで送られてきました。「庭に蜂の巣?」とびっくり‼ それもスズメバチの巣でした。この夏、息子家族が帰省した時に庭でプール遊びをしていたことを思い出し、「孫が刺されなくて良かった」と安堵したのです。あとからその時の写真を見返すと、すでに庭木には蜂の巣ができていました。

即、蜂の巣駆除業者に連絡するように伝えると、夫からは「10センチほどやし何とか退治する。」との返事。蜂駆除用のスプレーを購入し、夕方に蜂が巣に戻ってきたところを駆除したようです。まだ巣が小さかったため駆除できたようですが、とても危険なことでした。

夫にどうして蜂の巣があると気が付いたのか聞くと、1匹の蜂が庭の花のあたりを飛んでいたようで、巣がないか探したそうです。「まさかこんなところに」というような一本の木に巣ができていました。

庭木の蜂の巣

今年はスズメバチの巣の駆除要請が多かったとテレビで報道していました。今回は業者に頼まずことなきを得ましたが、本当は専門の業者に頼むのが一番で、危険なことはしないようにすることだと話し合いました。
スズメバチは雨風や直射日光を避けられる軒下や閉鎖的な室外機の中、屋根裏、餌を近くで捕獲できるような庭木などを好んで巣を作るそうです。たまには蜂の巣がないか家の周囲を見回ることも必要だと実感しました。今年の夏の一大事件でした。