訪問看護に花は咲く12

kaigo8今回ご紹介するのは原谷にお住まいの90代の女性Aさんです。
Aさんは息子さんと二人暮らしです。2年前にお家で転倒され大腿骨頸部骨折されました。その後寝たきりになり殿部に大きな床ずれが出来ました。翌年尿路感染にて入院、おしっこの管をいれたまま退院されました。その間に床ずれも悪化し、おしっこの管もしょっちゅう詰まるようになり訪問看護が入りました。訪問看護開始当初から2日寝ては2日起きるサイクルを繰り返えしていました。床ずれも大きくて治らないんじゃないかと先生に言われていたそうです。

私達訪問看護は週一回だけの訪問で床ずれの処置とおしっこの管の洗浄に行っていました。どれもAさんの嫌な事ばかりでAさんに怒られることもしばしばありました。私達が訪問する以外は息子さんが懸命に介護されていました。その甲斐あって今年7月初旬床ずれが治りおしっこの管も抜ける事が出来ました。

kaigo8-2そんなAさんですがお元気なころは旅行が大好きで日本は勿論のこと海外はイギリス、フランス、ドイツ、ポルトガル、数えきれないくらい行かれお友達も沢山おられました。残念ながらAさんとコミュニケーションが取りにくい状態で旅行のエピソードはきくことはできませんでした。しかし息子さんがいつもその頃のことをとても楽しそうにお話しして下さる笑顔をみているとAさんが一番輝いていた時なんだな!と想像させられます。これからも息子さんと仲良くお過ごしください。