訪問看護に花は咲く28

訪問看護ブログ~メダカを見て思う事~

201511-d私達の仕事は人との出会い、そして別れと深く関わるお仕事です。
もう亡くなってから2年位になりますが、酸素吸入している85歳位の男性の入浴介助に行っていました。お花や金魚が好きで、マンションのベランダで育てておられましたが、だんだん病状が悪くなり、ベランダにも出られなくなりました。
そして、息子さんにメダカを買ってもらい、部屋の中でメダカを大事に育ててメダカの子ども増やしておられました。
私も、メダカを育てていたので、育て方を教わって、子どもが生まれた事を報告する事が出来ぬうちに、帰らぬ人となってしまいました。生き物が好きな優しい笑顔が忘れられません。

たくさんの出会いがある分、別れもたくさん。

もう違う人が住んでいるアパートの前を通ると思い出す、一人暮らしの寂しがり屋の男性は入院先で亡くなりました。お見舞いに行ったのが最後になりました。

また、認知症が進んで家には住めなくなり、施設を転々としていて、会えなくなった方もおられます。自慢話が好きだったけど、もっと強がりを聞きたかったな。

色々な人生と関わる看護の仕事に就き、30数年。毎回の出会いを大事にしたいと思うこの頃です。