訪問看護に花は咲く35

201606-1北区の町を歩いているとお一人で散歩をされているご高齢の方をよく見かけます。
何気ない日常の一場面に見えますが、わたしたち看護師は「一人で大丈夫かな?道に迷って困ってらっしゃらないかな」と常にアンテナを張っています。
町の中には認知症の方もいらっしゃる可能性があるためです。

そんな今日、コンビニエンスストアの前で一人の女性の方が右に進んだり左に進んだりと、道に迷っているかのような素振りをされていました。
推定年齢はおそらく80~90歳代。「もしかして道がわからなくなってしまったのでは・・・」今にも雨が降りそうな曇り空だったのでとても心配になりました。
そんなときサッとかけよってきた若い女性。「大丈夫ですか?」と声をかけ、手を差し伸べている姿が見られました。よーく見るとその若い女性は、私たちのステーションのスタッフでした。
私は思わず「(さすがだなぁ)」と感じました。
人に声をかけること。簡単のようですがとても勇気がいることだと思います。
「あの人気になるけど、声までかけるのはちょっと…」、「もしかしたら困ってはらへんかもしれへんし」実際には困ってない方もいらっしゃるかもしれません。
ですがその声かけで救われる方も必ずいらっしゃるのではないかと思います。

少しの勇気をだして、近隣の方へ「どうされましたか?」のその一言が地域を”見守る・支える”大きな力になると感じました。