訪問看護に花が咲く8

201404今回ご紹介するのは奥様、ご長男と3人暮らしのYさん、男性です。
ご長男は朝早くから夜までお仕事をされており、日中はほとんど奥様とお二人でお過ごしです。そして、週3回の透析治療も受けておられ、デイサービスにも週1回通所されています。

訪問看護中のケアの傍ら、現役時代のことを尋ねると、
「チンバタや。」
「チンバタ、ってなんですか?」
「賃金もろて機(はた)織るやつや。」
「チンバタは初めて聞きました。お仕事、忙しかったでしょうね。」
「そうや。」
と普段は穏やかで、寡黙な印象のYさんですが、その時はたくさんお話しして下さり、普段見られない一面を見せてもらうことが出来ました。ご夫婦で、西陣織の仕事をされていたそうです。

奥様も送迎で受診されており、介護が必要な状態ですが、ご長男が用意した昼食のご飯を、Yさんが少しでも食べやすいようにと、小さくかわいいおにぎりにされています。私たち訪問看護師にも、「大変な仕事やなあ」「おおきに、ありがとう、ありがとう」と温かい言葉をいつもかけて下さいます。

そんなYさん宅にお邪魔すると、ご家族の絆の強さを実感するとともに、いつもこちらまでほっこりと温かい気持ちになるのです。
Yさん、ご家族様、いつもありがとうございます。これからも宜しくお願いしますね。

*Yさんは要介護5 週2回の訪問看護で病状観察と朝の薬が飲めているかの確認と浣腸などをしています。