認知症サポーター講座

認知症の人やご家族が住み慣れた地域で安心して暮らして行けるように、私たち一人ひとりに何か出来る事があるのでは・・と認知症サポーター養成講座を開催しました。
場所は今宮神社近くの小規模特別養護老人ホーム「こぶしの里サテライト今宮」をお借りしました。葵会総合ケアステーションを利用されている家族の方や地域の方々で11名の参加でした。

認知症かしら?と不安になったらまずは受診して専門家の意見を聞いてみましょう

グループ交流では事例を通して、認知症の方の気持ち、家族の気持ちに寄り添いながら、地域の方々への見守りについて出来る事は何か話し合いました。

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「宅配などで留守が続いている」「新聞が取り入れていない」等、いつもと違うことに目をむけていこう、近所の人に関心を持って日々暮らそうと意見がでました。

nin2今回8名の方に、認知症サポーターとしてオレンジリングを受け取っていただき、安心して暮らせる町づくりの為にサポーターのに加わって頂きました。


 

北診療所認知症外来 溝谷正己先生に最近の治療についてお尋ねしました

nin4「治療薬も以前はアリセプトが有名でしたが新しい薬でメマリー錠・レミニール錠が認知され認知症の進行制御に期待したいものです」 側で一緒に生活しているご家族や直接介護支援をされているヘルパーさんが日常の変化に気づかれる場合も多いと思います。おや?と思われたら、気軽にご相談ください。


認知症学習会

gakushu「第2回認知症学習会~認知症の方を見守る地域を作るために~」を開催しました。当日は、24名の参加で認知症に関わるヒントを得る機会となりました。
まずは、おおみや葵の郷施設長である溝谷先生から認知症に関わる基本と事例について語ってもらいました。全体交流の中では、認知症ご本人からは「認知症にならない方法は?」と質問があり先生からは「残念ながら現状では困難で高齢化もあって避けられません」と・・
そのために予防が大切で、その一つとして体と頭は繋がっていて体の健康が脳に悪影響を及ぼすので、毎日の生活習慣が大切です。‘アルツハイマー病も生活習慣病の一つですよ’具体的には、肉より魚(3:7割合)を・野菜を食べる事・アルコールは控えめに等でした。 でも支えている家族様からは、毎日の介護に疲れてついつい本音で怒ってしまい「怒ったら自分も気分が悪くなるんです」…そんな時は逆に褒めてみると症状が緩和されるとアドバイスされる場面もありました。ホント認知対応は難しく場面によって様々です。 また、「何回も同じ質問をしたり、やたら食べたがるんです」と・・・
先生からは、「認知症の方は忘れているよりか記憶が出来ないのです。これが病気の本体で、病気そのものなのですよ」と現実的な答えが示されました。

今、厚労省の24年8月の発表によりますと認知症高齢者は、300万人を超えて65歳以上の「10人に1人」です。今大切なことは、早く発見し相談につなぐ事なのですが、初期症状がわかりにくく・5分10分話しただけでは認知症かどうか見分けられません。今回の学習会を機に認知症についての現状・関わり方が少し理解できて「気が楽になりました」との感想を頂きました。今の医療で認知症になるのを避けられないのであれば、認知症になっても安心して暮せる社会や介護を家族の責任だけに押し付けず(1対1⇒1対みんなで)社会で守るしくみづくりが早く出来る事を願って、今後も学習交流の場を広げていきたいと思います。また、その時はお誘い致しますので、ご参加下さい。