寄り添うこと・・・(47)

話し合うことが一番の安全保障

北朝鮮から弾道弾ミサイルが発射されたニュースが連日、報道されています。北朝鮮が核兵器の存在をちらつかせながらのミサイル発射は、アジアにとっても世界にとっても脅威です。戦争の火種となるような行為は断じて許せないと思います。
一方で、北朝鮮の脅威を理由に武力による対抗が必要など、一部マスコミが言い出しています。脅威が迫っているので、軍事対軍事で解決できるような論調もあります。

しかし、これはもっとも危険な考えだと思います。アメリカ社会をみれば良くわかることで、自分の身を守るという理由でほぼ自由に国民が銃を持つ事ができます。そのために毎日何十人もの人が銃で亡くなっており、もはやアメリカではその事がニュースにならない事態になっています。ミサイルが発射されれば、避けることはできません。
「撃ったら撃ち返せ」ではすみません。多くの国民が犠牲になることになり、更に戦争になれば甚大な被害になることは間違いありません。
日本は日本海側に数多くの原子力発電所があり、核兵器がなくても攻撃を受ければ日本に住めなくなります。私たちは核兵器廃絶に向け長年取り組んできました。そのことが実を結び「核兵器禁止条約」が締結されました。まだまだ課題は多いですが、核兵器廃絶が世界の流れになり結実したことは間違いありません。

日本政府は唯一の被爆国としてまた、憲法9条を持つ国として軍事対軍事、武力対武力の解決ではなく平和解決、話し合うことが一番の安全保障になります。今、この状況であるからこそ戦争のない世界、核兵器廃絶を求めることが大切です。