寄り添うこと・・・(64)


京都市が介護保険業務の「認定業務」と「給付業務」を民間業者に委託して非常勤職員の首切りをするという。介護保険に携わっている者にとっては、身近な介護保険課との関係が希薄になっていくことで私たちの仕事や、介護保険の利用者にどのような影響が及ぶのか。

既に名古屋では「認定業務」は民間に委託されている。認定申請に通常1ヵ月程度かかっているが、3ヶ月近くかかってしまったとう。京都市では問い合わせをすれば現在の進捗状況、何故遅れているのか、いつが審査会か教えてくれる。その関係がなくなり、区役所の介護保険課と委託された民間業社との間には連携が全くされないという。

京都市では「給付管理業務」も民間に委託される予定という。給付業務は住宅改修の申請やショートステイや施設入所時の限度額認定証の申請、交付業務を行っている。限度額認定証の申請には通帳の表紙と残金欄のコピー添付が義務付けられている。個人情報満載である。しかも、申請時には必要なものを送付しないと受け付けてもらえない。記載漏れもしかりである。慌て者のケアマネは窓口で抜けている個所の指摘を受けて訂正やチェックを入れるのは割とあることだ。

民間に委託されたらその日のうちに完了していたことがいつになるのか不透明となる。業務が滞る事態は利用者に不利益となる。
同じように、介護保険が始まって以降介護保険業務を担ってきてくれた仲間である非常勤職員130人の首切りは許してはいけないと思う。