寄り添うこと・・・(81)

認知症患者の損害賠償

認知症の方が他人にけがをさせたり、物を壊すなどして賠償金を請求される場合があります。07年に高齢男性が愛知県で列車にはねられ死亡し、遺族が鉄道会社から振り替え輸送費など約720万円の支払いを求められるという事がありました。16年の最高裁判決は「家族に賠償責任はない」という判断でしたが、状況によっては介護中の家族が責任を問われる可能性がある、という事です。
そんなお金払えませんよね。
そこで京都市は今年の8月から、日常生活賠償保険の保険料を公費負担してくれる事になりました。公費で保険料を負担する自治体は全国で増えてきているそうですが京都府内では初の導入という事です。(京都新聞7/28付けより)
このサービスは元々ある「高齢者あんしんお出かけサービス」という、行方がわからなくなる恐れがある認知症患者の家族に小型のGPS端末を貸し出す事業で、利用料は月1500円です。その利用料はそのままで、日常生活賠償保険を付帯するというものです。
詳しく知りたい方は、ケアマネジャー、もしくは区役所の健康長寿推進課まで。