寄り添うこと・・・(95)

 担当している利用者Sさんは、戦後まもなく京都府の児童福祉部へ勤務され、主に戦災孤児の保護を担っていました。子育てをしながらずっと仕事をつづけられ、要介護となった今でも、情勢に目を向け、趣味のスポーツ観戦や海外ドラマを楽しんでおられます。
そのSさんから、コロナ禍は戦争を思い出すとありました。世界中でたくさんの人が亡くなっているからと。「こんな時こそ政治がとても大事、国民が常に関心を持って政治に参加していなければ、民主主義はあっという間に崩れてしまう。私たちは戦争という過ちを絶対に繰り返してはいけない。」と、まっすぐな瞳で語られます。
 メディアでは自民党の総裁選が毎日取り上げられていますが、衆議院議員の任期満了は今年の10月21日、まもなく総選挙があります。自分たちの生活は政治と密接にかかわっています。「選挙に参加しないなんてとんでもない、たとえ寝たきりになっても、投票だけは行く」と、Sさんは言います。

何年も前に行ったコスモス畑 もうすぐ綺麗に咲くころかな…