訪問看護に花は咲く90

今、世界中で新型コロナウイルスの脅威にさらされており、終息の気配も見えません。ワクチンは、いつになったら打てるようになるのでしょうか…。マスクやゴーグルに、手洗いそして消毒をしながらの生活。自由に外出もできずストレスのたまる日々を過ごしておられることと思います。

そんな息苦しさも感じる生活の中でも楽しみを見つけようと、リビングから窓越しに見える庭の木々のそばに、みかんを半分に切って置いてみました。すると、メジロがみかんを食べに来てくれるようになったのです。最初は一羽だけが食べていましたが、よく見るとその上の木にもう一羽とまっています。メジロはつがいで来るそうです。一緒に食べることはなく、一羽が食べているときもう一羽は見張りをしているような感じでした。実は、メジロがみかんを食べにくるようになってから、ヒヨドリも食べに来るようになっていたので、ヒヨドリを警戒していたのでしょうか…。何週間かたったある日のこと、窓の外を見ているとメジロ二羽が一緒に仲良くみかんを食べている姿を初めて見ることができたのです。少しはメジロもリラックスしてくれたのかな…。なんて思いながら時間を忘れてみていました。そんな姿を見ていると、気持ちがほっこりしてきます。

今はまだ大変な時ですが、感染対策と体調管理をしながら小さなことに楽しみを見つけ頑張ろうと思っています。

訪問看護に花は咲く89

厄災祓(はら)いの「上巳(じょうし)の節句」と「雛祭り」

3月3日は、五節句の二番目「上巳の節句」にあたる。上巳とは「じょうみ」とも読まれ、本来、中国古代では3月の最初の巳(み)の日に、水辺で身体を清め、宴会を催し、厄災を祓うという風習があった。この中国の節句の行事と、日本に古代から伝わる禊祓(みそぎはら)いの思想や、災い・穢(けが)れを人形(ひとがた)に移して川や海に流す「流し雛」などの風習とが混じり合い日本ならではの上巳の節句となっていった。室町時代末頃、この「流し雛」と平安時代から公家の女児の人形遊びであった「ひいな遊び」が結びついて雛祭りが生まれる。江戸時代になり、3月3日が五節句に定められると、上巳の節句に雛祭りを行うことが定着していった。雛祭りは女児の成長を祈るという意味だけでなく、厄災や穢れを祓うという意味も込められている。

現在、我々人間は、新型コロナウイルスに悩まされて1年以上の時が経ちます。生活様式も一変しました。2月17日から医療従事者へのワクチン接種が始まり、ワクチンによる新型コロナウイルス減少の期待もあるが、この時節、厄災や穢れを祓うという意味の込められた上巳の節句や雛祭りにもあやかりたいものです。

雛壇の配置は「京都式」、それとも「関東式」?

京都では雛壇から見て左に男雛、右に女雛を飾る。関東はその逆である。京都の飾り方が古式であるが、これは古来、左が上位とされ、尊ばれたことによる。中国の故事によると、天における不動の北極星を背に、皇帝は南を向いて座るという考え方があり、皇帝が住む皇居は南向きに造られた。そして、太陽が昇る方(東)を上位、沈む方(西)を下位と考え、位の高い人は南を向いて左に位置した。この中国の古来の考え方を京都の雛壇の配置は引き継いでいる。現在ある京都御所は同じ配置になっている。この考え方が残っているものとして、例えば落語では目上の人に話すときは舞台から見て左を向いて話し、目下の人に話すときは右を向いて話すという形式がある。演劇などの舞台も舞台から客席を向いて左を上手(かみて)、右を下手(しもて)と呼ぶことも、この考え方から来ている。

関東の雛壇の配置が逆になったのは、明治以降、欧米の影響を受けて、欧米の形式にならって、天皇、皇后の立ち位置が逆転したことによる。
皆さんが見てきたり、飾ってきた雛壇の配置は「京都式」、それとも「関東式」?

訪問看護に花は咲く88

2月(如月)ってどんな月?


♪ 春よこい 早くこい ♪
旧暦では、立春が1年の始まり。そのため、立春の前日を「季節を分ける日」という意味の「節分」と称し、豆まきをして一年の穢れ(けがれ)をはらい清める風習が生まれました。焼いた鰯が泳ぐまで、炒り豆から芽が出るまでの無病息災を祈ります。暦の上では立春を過ぎると春です。しかし一番寒い時期でもあります。

さてさて!今年の2月は?というと、、、
コロナが長期化する中で、様々な弊害が起こっています。コロナフレイルだ!
フレイルとは、日本語で「虚弱」という意味。筋力や活力が徐々 に低下し、体重減少、疲労感、筋力低下、歩行速度低下 などの症状がみられます。また心理的にも「メンタル・フレイル」といい、具体的には認知症や 抑うつ状態、不安、不眠などが現れます。そして社会とのつながりの欠如を「ソーシャル・フレイル」と言いこれこそが、すべてのフレイルのはじまりであり、社会とのつながりを失わないことが非常に大切です。いずれのフレイルも、早い 時期から気を付けて努力すれば回復できる点が重要です。

フレイルを予防するために!
1)規則正しい生活を
定時に起き、三食食べ、運動して、寝る、という毎日の生活パターンを崩さないようにしましょう。

2)充分な栄養、水分摂取
特にタンパク質やビタミン類 を充分に摂取すること。喉の渇きが無くてもこまめに水分を摂取するよう心がけましょう。

3)感染予防を徹底しながら、活動量を増やす
基本的な感染予防(1三密回避、2マスク着用、3手洗い励行など)を徹底しながら、活動量を増やすことが重要です。人の少ない時間帯、場所を見計らって散歩や買い物に出かけるなど、各自工夫しましょう。京都民医連中央病院の健康体操動画がYouTubeでもアップされています。活用してみては如何でしょう!

友の会 心と体の考えながら体操パート1

友の会 心と体の考えながら体操パート2

4)人とのつながりの確保
電話やオンライン活用を行い、人とのつながりがなくなる事のない様にしましょう。

先人たちが寒い冬を乗り切るための知恵に学び、コロナを乗り越え春を迎えましょう。

♬ 歩き始めた ミーちゃんが (^^♪