訪問看護に花が咲く7

今回ご紹介するのは60歳台の男性Sさんです。バスや電車には1人で乗れますが、視力障害があり、病状の観察や爪切りに入らせて頂いています。
訪問看護が開始になった頃は同じ事を聞いたり聞き直すと、怖い顔でよく怒鳴られて震え上がっていました。でも、訪問を重ねるごとに、色々とお話をして下さり、お互いを理解できるようになってきました。
Sさんは東日本大震災の時はボランティアに行かれ、その後も毎年行かれています。また、手足のしびれがあり入浴目的でデイサービスに通われていますが、デイサービスではムードメーカー役として親子ほど年齢が離れた利用者さんを、スタッフと一緒になって楽しませて下さり、ボランティア精神にあふれた心の優しい方です。
今でも、時々どなられる事がありますが、そのまなざしの奥の心優しさを知っています。
今回、その方の新たな才能を知ることとなり、皆様にもご紹介させて頂きます。

*要支援2 月2回の訪問看護30分 週2回のホームヘルパーさんによる家事援助と週2回のデイサービスを利用されています。

訪問看護に花が咲く6

昨年6月から9月まで訪問していたA子さんのお話です。

笑顔がすてきなA子さんはご主人と息子さんの3人暮らし。A子さんは脳梗塞後遺症のため寝たきりで自分の身体の向きも替えられません。足と背中に床ずれがあり、床ずれの処置と排便を促す援助のために週2回の訪問看護が開始となりました。息子さんは働いておられるため、ご主人が食事を作り介助し、おむつ交し、身体の向きも替えないといけません。糖尿病もあるため、毎日の血糖測定、インスリン注射も。忙しい毎日だと思うのに、一言も愚痴をこぼさず、介護を楽しんでおられるよう・・・
ご主人は事あるごとに、A子さんは昔はもっと美人だった事、一緒に登山したりして、仲良く趣味を楽しんでいた事などをよく話して下さいました。A子さん夫婦がしっかりと深い絆で結ばれている事が、ご主人のエネルギー源だったのでしょう。

 床ずれも少しずつよくなり、リハビリも少しずつ進んでいた9月。お昼の食事介助をされている時に急にぐったりされ救急車で病院へ。そのまま永眠されました。突然でした。

 後日訪問するとご主人は「私は毎日写真を見て泣いてばかりいる。でも、検死後帰ってきたA子は本当にきれいで笑っているようだった。」と言われた時、「今までありがとう。本当によくしてもらって感謝しています。私の分まで長生きして下さいね。」とA子さんの声が聞こえてくるようでした。

訪問看護で色々な場面に出会います。いいご夫婦との出会いに感謝です。天国のA子さん、ありがとうございました。ご主人を空の上から見守っていて下さいね。

*A子さんは要介護5 週2回訪問看護 週2回訪問リハビリ 週1回訪問入浴を受けておられました。 

訪問看護に花が咲く5

201312a今回は99歳でお1人でお住まいの女性の方です。右京区に息子さん夫婦がいらっしゃって日常の援助をしておられます。内科的疾患で病状観察や排便コントロールなどで訪問看護に入らせて頂いています。
訪問するといつもとびっきりの笑顔で迎えて下さいます。
「今は物があふれていて、人や物のありがたみがわからない人が増えてきている。いつか必ずまた、物がない時代が来ますよ。」とか、「今年は松茸が豊作やし息子に食べる!!買って来て!!と言ってあるねん。好きな物を食べておかないと、もう直ぐ食べれなくなるしね。昨日はマグロを食べた。美味しかった~。」「この前から大正琴を出して弾いてます。昔はダンスも習ってたんやで。」
「主人には苦労させられた代わりに今は2人の息子が大事にしてくれている。感謝してるんです」など99歳の人生から発せられるお話を有難く聞かせて頂き、人生勉強をさせて頂いています。
又、最近のお話の中で私たちの大先輩=看護師さんであったことがわかりました。先輩!!100歳もお元気で迎えて下さい。そして、これからも仕事や人生の師として、すてきな言葉を聞かせて下さいね。

201312b*Uさんは、要介護4 週2回の訪問看護30分 病状観察、背部への軟膏塗布や吸入薬介助、必要時排便を促す座薬の挿入を行っています。他にヘルパーさんによる入浴介助・調理・掃除などの援助を週5回受けておられます。